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週末にかけてドル売り円買い、調整の動き

見通し 

週末にかけてドル売り円買い、調整の動き

EU首脳会議への期待も、週末の会議はEU復興基金についてまとまらず

【東京市場】ドル円107円台前半もみ合い

 ドル円は107円台前半でのもみ合い。レンジは19銭にとどまっており
膠着状態が見られる。

 ユーロなど他の主要通貨もこの時間帯はもみ合いに。
豪ドルは対円で上昇の場面も75円に乗せきれずという流れに。

【ロンドン市場】ユーロ買いの動き

 EU首脳会議への期待感がユーロ買いを誘った。
EU復興基金について、今回の会議での合意は難しいとの見方も
前向きな議論が深まるとの期待感が広がっている。

 ユーロは対円、対ポンドなどでも買われている。
ドル円は107円台前半でのレンジ取引。ユーロドルでのユーロ買いドル売りもあり
若干頭が重く直近レンジ中でのドル安円高圏。

【NY市場】欧州通貨高の流れから、午後には円高優勢に

 朝方はロンドン市場からのユーロ高の流れが強まった。
18日、19日と行われるEU首脳会議への期待感がユーロ買いにつながった。
ユーロドルはロンドン市場での高値を超え、昨日の高値もわずかながら上回る1.1444まで。
その後の戻りも鈍く、ユーロは堅調地合いを維持した。

 ユーロドルでのユーロ高ドル安もあり朝方はそれまでのレンジの中ながら
若干ドル安円高気味の推移となったドル円は、
その後週末を前にしたポジション調整などに抑えて円高進行が優勢に。
 ドル円は107円を割り込んで、106円90銭台まで値を落とした。
大台割れ後も目立った売りが出るような流れにはならず、落ち着いた動きとなったが
戻りは鈍く、106円台後半での推移が続いた。
 
 ユーロ円は当初ユーロ高の流れの中で122円58銭を付ける動き。ロンドン市場で121円台から122円台前半まで上昇した流れが
NY朝にさらに強まった格好。
しかし、その後は利益確定売りもあって少し値を落とし122円30銭台で引けている。

 ロンドン市場で売りが目立ったポンドは東京午後からの下げを解消する動きに。
ベイリー英中銀総裁の慎重な発言などが売りを誘い、ストップロス注文を巻き込んでロンドン市場で売りが強まったが
下げ一服後は買い戻しの動きが強まる格好となった。

【本日の見通し】ユーロがやや不安定に

 EU首脳会議はある程度予想されていたといえ、EU復興基金について意見がまとまらなかった。
ドイツとフランスが主導して提案した同基金であるが、
当初から倹約4か国(オランダ・オーストリア・デンマーク・スウェーデン)は強く反対。
同国関係者は今回の会議での合意に否定的であった。
ただ、これまで同復興基金への期待感でユーロが買われてきた部分があるだけに
今回での議論の紛糾はともかく、合意への道筋が見えない状況はユーロの不安定材料に。
ドル安基調が継続しているだけに、突っ込んだユーロ売りも入りにくいが
ユーロドルは振幅を見せる可能性も。
ドル円は106円台半ばから107円台半ばにかけてをコアレンジとする動きが続いている。
107円ちょうど前後の推移は上下ともやりにくさ。
大型連休もあり、少し様子見も。

【本日の戦略】レンジ意識

 仲値まではゴトウビ且つ連休前で上がりやすい。
107円台前半でしっかり。その後が問題だが、ユーロ売りドル買いが強まるようだとドル円は比較的しっかり。
107円台前半推移を意識すると押し目買いも。
スウィングはレンジを意識して外れるとストップ

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

-+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《7/17 金曜日》
      ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  107.27  1.1384  122.11
高値  107.36  1.1444  122.58
安値  106.94  1.1378  121.93
終値  107.02  1.1428  122.32

—+—+—+—+—+—+—+–+–
《7/17 金曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  22696.42 -73.94
DOW   26671.95 -62.76
S&P    3224.73 +9.16
Nasdaq  10503.19 +29.36
FTSE   6290.30 +39.61
DAX   12919.61 +44.64

—+—+—+—+—+—+—+–+–
《7/17 金曜日の商品市場》

NY原油先物AUG月限(WTI)(終値)
1バレル=40.59(-0.16 -0.39%)
ブレント先物SEP月限(ICE)(終値)
1バレル=43.14(-0.23 -0.53%)
NY金先物8 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1810.00(+9.70 +0.54%)

-+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《7/17 金曜日に発表された主な経済指標》

【ユーロ圏】
ユーロ圏消費者物価指数・確報値(6月)18:00
結果 0.3%
予想 0.3% 前回 0.3%(前年比)
結果 0.8%
予想 0.8% 前回 0.8%(コア・前年比)

【米国】
住宅着工件数(6月)21:30
結果 118.6万件
予想 118.9万件 前回 101.1万件(97.4万件から修正)(住宅着工件数)
結果 124.1万件
予想 129.3万件 前回 121.6万件(122.0万件から修正)(住宅建築許可件数)

ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値(7月)23:00
結果 73.2
予想 79.0 前回 78.1(ミシガン大学消費者信頼感指数)

+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《7/17 金曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【米国】
*FT
米政府は中国TikTok(ティックトック)のエンティティーリスト追加を検討している。

【カナダ】
*トルドー加首相
カナダと米国は、不要不急の渡航制限を8月21日まで延長することで合意した。

【豪州】
*ビクトリア州
17日の新規感染者428人、1日としては過去最多を記録。

*ニューサウスウェールズ州
来週の金曜日から制限措置を強化へ。
クラブやカフェで集まれる人数を10人までに制限する。
結婚式では踊ったり歌ったりする行為を禁止に。
葬式と礼拝堂に入れる人数は最大100人までとする。

【中国】
*中国国営メディア中国証券報
中国株の最近の急落は正常な調整であり、投資家は悲観的になるべきではない。

【インド】
新型コロナ感染者数100万人を突破

【ブラジル】
*ブラジルで新型コロナウイルス感染者数が200万人を突破。
ボルソナロ・ブラジル大統領の支持率が低下。
6月下旬に行った世論調査でボルソナロ政権に否定的な回答者は44%と前回の38%から上昇。

【ユーロ圏】
*ECB専門家調査 
インフレ見通し
2020年+0.4%(前回+0.4%)
2021年+1.0%(前回+1.2%)
2022年+1.3%(前回+1.4%)

GDP見通し
2020年-8.3%(前回-5.5%)
2021年+5.7%(前回+4.3%)
2022年+2.4%(前回+1.7%)

失業率見通し
2020年9.1%(前回9.4%)
2021年9.3%(前回8.9%)
2022年8.5%(前回8.4%)

*シュナーベルECB理事
新型コロナ禍はグリーン・エコノミーを構築するチャンスに。
中銀はグリーン経済への移行を促進すること支援すべき。

*デギンドスECB副総裁
ECBの政策検証作業は9月に始まる、約1年間続ける。
EU復興基金の話し合いが大きく前進すること期待。
7月末までに復興基金で合意すること期待。

*クルツ・オーストリア首相
EUサミットについて楽観的だ。
相違点はあるが克服できないわけではない。

*ルッテ・オランダ首相
EUサミットで復興基金について合意できる可能性は50%未満だ。

*レーン・フィンランド中銀総裁
危機はまだ過ぎ去っていない。
新型コロナウイルスは今もわれわれの中心に位置し、ワクチンもまだない。
ユーロ圏の経済活動は第3四半期には回復が予測されている。
長見通しにはなお不透明感がある。
経済発展が低調にとどまるリスクは引き続き相当ある。

【英国】
*ベイリー英中銀総裁
市場動向は金利が低水準にとどまることを示している。
英中銀は新型コロナのダメージを最小化できるようあらゆる手を打つ。
住宅、自動車販売の改善示すデータがある。
第2四半期の英経済は昨年第4四半期から25%縮小する見込み。
+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《本日予定されている主な経済指標》

【英国】
ライトムーブ住宅価格(7月)8:01
予想 前回 (前月比)
予想 前回 (前年比)

【日本】
通関ベース貿易収支(6月)8:50
予想 -162億円 前回 -8382億円(-8334億円から修正)
予想 -3234億円 前回 -6010億円(季調済)

【ユーロ圏】
ドイツ生産者物価指数(6月)15:00
予想 前回 -0.4%(前月比)
予想 前回 -2.2%(前年比)

ユーロ圏経常収支(5月)17:00
予想 前回 144億ユーロ(季調済)

【香港】
失業率(6月)17:30
予想 6.4% 前回 5.9%

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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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