ドル円、一時143円台半ばに下落 ADP雇用統計が予想外の減少=NY為替序盤
きょうの為替市場、朝方発表のADP雇用統計で雇用者数が予想外の減少となったことで、ドル安の反応が見られている。ドル円も144円台から143円台半ばに一気に下落したが、動きが一巡すると買い戻しも見られ、144円台に戻す展開。
前日は予想外に強い米求人件数を受けて、ドルは3年ぶりの安値から持ち直しの動きを見せていた。直近のドル安にかなり過熱感も出ていることから、ドルは買戻しが入りやすい状況にはある。
市場は明日の米雇用統計に注目している。前日もパウエルFRB議長は関税の影響によるこの先のインフレ期待に着目し、追加利下げへの慎重なアプローチを強調していた。ただ、市場は年内2回か3回の追加利下げを織り込んでいる。それが果たして正当なのか明日の米雇用統計で確認したい意向も強いようだ。
円に関しては日米の貿易協議に進展が見られていないようで、その意味では日銀も様子見でいざるを得ない状況のようだ。
方向感に乏しい取引が続いているが、ストラテジストからは「米経済指標が引き続き予想を上回れば、ドルは反発に向かう初期の兆しが見られる」とのコメントも出ている。
日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は144円に観測されている。
2日(水)
144.00(6.0億ドル)
144.75(7.0億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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