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ドル安円安、リスク選好強まる

見通し 

ドル安円安、リスク選好強まる

新薬開発期待で米ダウ平均株価はさらに上昇

【東京市場】ドル円は107円台前半でのもみ合い続く

ドル円は107円台前半でのもみ合いに。朝方は堅調な動き。前日の海外市場で107円台をしっかりと付けた流れを受け、107円30銭台まで。もっともその後は調整が入る展開に。ダウ平均先物時間外取引がマイナスに転じるなど、株高の動きが一服する流れとなり、ドル円、クロス円の調整を誘った。もっともドル円の調整は107円12銭までにとどまっている。
 午後に入るとドル安円高の流れも一服し、107円20銭台を回復。上下ともに動きにくい展開が続いている。

【ロンドン市場】やや円売り

 リスク選好の動きがやや優勢となり、円売りの動き。ドル円は午後にかけて107円10銭台から107円40銭前後まで。
この後の米企業の決算発表への期待感も。JPモルガンの好決算などが期待感を押し上げた。
英月次GDP、独ZEWなどはいまいちさえない数字。
英予算責任局(OBR)は、最悪シナリオで、2020年の英経済は14.3%縮小と予測

【NY市場】ドル売りの動き

 朝方ドル円は107円40銭前後を付けていたが、そこから107円20銭割れまで。
ドル全面安の流れ。ダウ平均が一時600ドル超の上昇、終値でも556ドルの上昇も、
リスク選好がドル安円安につながり、ドル円の上昇にはならず。
ユーロドルが1.14台、月次GDPの弱さもあり、ロンドン市場で1.2480近辺へ下げたポンドドルが
1.25台後半へしっかり上昇など、対ドルでの欧州通貨の買い戻しも目立った。

【本日の見通し】株高が円安に

 米株高の勢いが強い。
 NY市場で550ドル超の上昇となった米ダウ平均は、
新型コロナウイルスでのワクチンの初期段階テストでの好結果を受けた米バイオ大手モデルナの急騰などが支えとなり
時間外でも300ドル以上の上昇で、NY朝からは800ドル以上上げた。
こうした動きが株高からの円安ドル安を誘っている。豪ドル円が75円台に乗せるなどしっかりの動き。
昨日1.14台に乗せたユーロドルが1.1410台までと昨日高値を超えてきていることも、
ドル安円安の勢いに。

 日銀金融政策決定会合は現状維持見込み。展望レポートでの経済成長見通し引き下げなどが円売りの可能性も、
反応は限定的か。

 今晩のカナダ中銀金融政策理事会も現状維持見込み。四半期金融政策報告では、緩和姿勢維持を先月就任したマックレム総裁が示しそう。

【本日の戦略】もみあい

ドル円はもみ合いに
レンジ取引を意識。
クロス円は押し目買いの流れ

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

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《7/14 火曜日》
   ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  107.29  1.1343  121.71
高値  107.43  1.1409  122.32
安値  107.12  1.1325  121.47
終値  107.24  1.1400  122.25

—+—+—+—+—+—+—+–+–
《7/14 火曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  22587.01 -197.73
DOW   26642.59 +556.79
S&P    3197.52 +42.30
Nasdaq  10488.58 +97.74
FTSE   6179.75 +3.56
DAX   12697.36 -102.61
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《7/14 火曜日の商品市場》
NY原油先物8月限(WTI)(終値)
1バレル=40.29(+0.19 +0.47%)
NY金先物8 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1813.40(-0.70 -0.04%)
-+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《7/14 火曜日に発表された主な経済指標》

【シンガポール】
GDP・速報値(第2四半期)9:00
結果 -12.6%
予想 -10.5% 前回 -0.7%(前年比)
結果 -41.2%
予想 -35.9% 前回 -4.7%(前期比)

【中国】
中国貿易収支・ドル建てベース(6月)12:00
結果 464.2億ドル
予想 596.0億ドル 前回 629.3億ドル
結果 2.7%
予想 -9.0% 前回 -16.7%(輸入・前年比)
結果 0.5%
予想 -2.0% 前回 -3.3%(輸出・前年比)

【日本】
鉱工業生産(確報値)(5月)13:30
結果 -11.6%
予想  前回 -13.3%(設備稼働率・前月比)
結果 -8.9%
予想  前回 -8.4%(前月比)
結果 -26.3%
予想  前回 -25.9%(前年比)

【英国】
鉱工業生産指数(5月)15:00
結果 6.0%
予想 6.5% 前回 -20.2%(-20.3%から修正)(前月比)
結果 -20.0%
予想 -20.4% 前回 -23.8%(-24.4%から修正)(前年比)

製造業生産高(5月)15:00
結果 8.4%
予想 7.8% 前回 -24.4%(-24.3%から修正)(前月比)
結果 -22.8%
予想 -24.0% 前回 -28.2%(-28.5%から修正)(前年比)

貿易収支(5月)15:00
結果 -28.05億ポンド
予想 -82.00億ポンド 前回 -48.00億ポンド(-74.90億ポンドから修正)(商品貿易収支)

【ユーロ圏】
ドイツ消費者物価指数(確報)(6月)15:00
結果 0.6%
予想 0.6% 前回 0.6%(前月比)
結果 0.9%
予想 0.9% 前回 0.9%(前年比)

ドイツ調和消費者物価指数(確報)(6月)15:00
結果 0.7%
予想 0.7% 前回 0.7%(前月比)
結果 0.8%
予想 0.8% 前回 0.8%(前年比)

ドイツZEW景況感指数(7月)18:00
結果 59.3
予想 60.0 前回 63.4

鉱工業生産指数(5月)18:00
結果 12.4%
予想 15.0% 前回 -18.2%(-17.1%から修正)(前月比)
結果 -20.9%
予想 -18.9% 前回 -28.7%(-28.0%から修正)(前年比)

【インド】
卸売物価指数(6月)15:30
結果 -1.81%
予想 -2.40% 前回 -3.21%(前年比)

【米国】
消費者物価指数(6月)21:30
結果 0.6%
予想 0.5% 前回 -0.1%(前月比)
結果 0.2%
予想 0.1% 前回 -0.1%(コア・前月比)
結果 0.6%
予想 0.6% 前回 0.1%(前年比)
結果 1.2%
予想 1.1% 前回 1.2%(コア・前年比)
+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《7/14 火曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【米国】
*カリフォルニア州
カリフォルニア全州でレストランの屋内営業を再び停止。
映画館やバー、スポーツジムや美容院も閉鎖。
ロサンゼルス学区とサンディエゴ学区は、新学期に入っても学校再開はせず、オンライン授業に。

*ブレイナードFRB理事
短期から中期のイールドカーブ目標は役立つかもしれない。
イールドカーブ目標はより多くの分析が必要。
急速に回復している労働市場が持続可能かどうかは不明。
回復に逆風が吹いており、財政支援は不可欠。
緩和政策は重要な金融政策の要。
下ブレリスクが優勢で、不確実性の霧は濃い。
インフレ期待の下振れリスクは高まる可能性。

*ブラード・セントルイス連銀総裁
5月、6月の経済指標は予想以上に強い。
マスクはウイルス感染のリスクを抑制する可能性
米経済の基本シナリオは下半期にかけてモメンタム形成。
失業率は安定的に低下の余地。

【その他】
*ブラジル・ボルソナロ大統領
新型コロナウイルスの症状は出ていない。私は元気だ。
14日にPCR検査を受け、検査の結果が陰性だった場合は来週にも職務復帰する。

【中国】
*中国 
米ロッキード・マーチンに制裁科すと表明。
米国の南シナ海をめぐる声明は事実を無視している。
米国は地域の安定を損ねるトラブル・メーカーだ。
今後も主権と安全を守る。

*李・中国首相
中国経済は着実な回復を示している。
経済見通しの大枠を維持。
国内外の情勢は依然として厳しい。
先見的な財政政策と慎重な金融政策を行う。
信用供給を増加し、借入コストを引き下げる。
経済は新型コロナ感染拡大と世界経済のリセッションの影響に直面。

【英国】
*英予算責任局(OBR)
最悪シナリオで、2020年の英経済は14.3%縮小。
英国の失業率は2020年8.8%、2021年10.1%と予測。
本財政年度で政府借入は3220億ポンドと予測。
+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《本日予定されている主な経済指標》

【日本】
日銀金融政策 時刻未定
予想 N/A 現行 -0.1%

【韓国】
失業率(6月)8:00
予想 4.5% 前回 4.5%

【豪州】
Westpac消費者信頼感指数(7月)9:30
予想 N/A 前回 6.3%(前月比)

【英国】
消費者物価指数(6月)15:00
予想 0.0% 前回 0.0%(前月比)
予想 0.4% 前回 0.5%(前年比)
予想 1.2% 前回 1.2%(コア・前年比)

生産者物価指数(6月)15:00
予想 3.0% 前回 0.3%(仕入・前月比)
予想 -6.5% 前回 -10.0%(仕入・前年比)
予想 0.2% 前回 -0.3%(出荷・前月比)
予想 -1.1% 前回 -1.4%(出荷・前年比)
予想 0.5% 前回 0.6%(出荷コア・前年比)

小売物価指数(6月)15:00
予想 0.2% 前回 -0.1%(前月比)
予想 1.1% 前回 1.0%(前年比)
予想 1.2% 前回 1.3%(除くモーゲージ利払い・前年比)

【南アフリカ】
消費者物価指数(5月)17:00
予想 -0.5% 前回 -0.5%(前月比)
予想 2.2% 前回 3.0%(前年比)

【米国】
MBA住宅ローン申請指数(10日までの週)20:00
予想 N/A 前回 2.2%(前週比)

輸入物価指数(6月)21:30
予想 1.0% 前回 1.0%(前月比)
予想 -3.5% 前回 -6.0%(前年比)

ニューヨーク連銀製造業景気指数(7月)21:30
予想 10.0 前回 -0.2 

鉱工業生産指数(6月)22:15
予想 4.3% 前回 1.4%(前月比)

設備稼働率(6月)22:15
予想 67.7% 前回 64.8%(前月比)

【カナダ】
カナダ中銀政策金利 23:00
予想 0.25% 現行 0.25%

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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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