強い米雇用統計も米国債には当面大きな影響は与えないとの指摘も=NY為替

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 NY時間の午後に入ってもドル円は107円台半ばでの上下動が続いている。この日発表の米雇用統計は予想外に強い内容となり回復期待を裏付ける内容だったが、感染第2波の拡大が加速する中、市場は期待と同時に先行きへの不安も共存させているようだ。

 きょうの為替市場はドル買い戻しが優勢となっているが、ドル円は上値に慎重となっており、膠着した展開が見られている。今週は期末に絡んだフローも観測され、108円台に上昇する場面も見られたが、結局、107円台が居心地が良いようだ。

 ドル円に大きく影響する米国債だが、この日発表の米雇用統計が強い内容となったものの、短期的には大きな影響を与えることはないとの指摘も聞かれる。金利市場では2024年半ばにFRBが利上げに転じるとの見方を織り込んでいる。利上げはまだまだ先と見ているようだが、ここ数ヵ月のFRBからのハト派な言及を鑑みれば、その動きは理にかなっているという。

 パウエルFRB議長の発言や今週のFOMC議事録からも、FRBは感染の動向、経済への構造的ダメージ、そして、インフレ目標達成を懸念しているようだ。それにもかかわらず、イールドカーブはスティープ化の傾向が見られ、10年債と2年債の利回り格差は拡大している。これは10年債利回りは財政赤字拡大で上向きの圧力に直面している一方、FRBは資産購入を通じて短期ゾーンを1%未満に保っているためだとしている。たとえ、経済指標が強くても、その傾向は当面変わらないと見ているようだ。

USD/JPY 107.55

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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執筆者 : MINKABU PRESS

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