アジア株 上海株は後場一段高、4カ月ぶりに3000台回復、指標改善で中国景気は順調に回復
アジア株 上海株は後場一段高、4カ月ぶりに3000台回復、指標改善で中国景気は順調に回復
東京時間14:03現在
香港ハンセン指数 24427.19(休場)
中国上海総合指数 3015.21(+30.36 +1.03%)
台湾加権指数 11725.44(+104.20 +0.90%)
韓国総合株価指数 2114.79(+6.46 +0.31%)
豪ASX200指数 5921.30(+23.42 +0.40%)
インドSENSEX30種 35080.67(+164.87 +0.47%)
アジア株は軒並み上昇、前日の米株高を好感した買いが続いている。ただ、新型コロナウイルス「第2波」懸念や、香港情勢を巡る米中対立、ここに来て今度は豚インフルなど懸念材料が多く、楽観ムードがこのまま続くとは思われない。昨日今日と、米指標の改善が続いているが、最近の感染者急増を受け米各州で経済活動再開が一時停止しており、7月8月の米指標は再び悪化する恐れがある。
中国で今度は豚インフル懸念が浮上しつつある。30日、中国で人にうつる新型の豚インフルエンザが確認されたとの報道が伝わった。国内で豚インフル感染が広がっており、中国の研究チームは将来パンデミックが起きる可能性もあると指摘している。今のところ、人から人への感染例は確認されていない。
米中対立も引き続き懸念されている。30日、中国は「香港国家安全法」を可決成立、即時発行した。この法律では、過激な抗議活動や、外国勢力と結託して国家安全に危害を加える行為などを犯罪と定めており、最高刑は無期懲役となる。ポンペオ米国務長官は「中国の行動は世界が無視できないものだ」「香港に対する中国の行動を手をこまぬいているわけにはいかない」と述べた。
上海株は3月11日以来、約4カ月ぶりに3000の大台を回復している。きょう発表された中国6月の財新製造業PMIは51.2と昨年12月以来の高水準となった。前日に発表された中国製造業・非製造業PMIも前回から上昇したこともあり、中国景気が順調に回復に向かってることが示唆されている。

執筆者 : MINKABU PRESS
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