いよいよ正念場…!? - ドル円
◆ あぁ、110円割れ…
※ご注意:予想期間は2月29日と表示されていますが、本日(2月28日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
「株安の連鎖」が止まらない…。
「新型コロナウイルス」の感染拡大を背景に、昨日も“リスク回避姿勢”は継続しました。
NYダウは“史上最大の下げ幅(1190ドル安)”を記録、米10年国債利回りも“史上最低水準を更新(一時1.24%台)”する中、今朝方にドル円は“109.311円”へと下値を拡大しました。
◆ ただ、ドル円の下落には“迫力がない”…?
“下げ渋り要因”としていた「長期下落トレンドライン」「三役好転」が、昨日の下落で相次いで崩れました。
「イメージ」「ファンダメンタルズ」に続き、「テクニカル」も加わった格好となるため、懸念が増大したのは事実です。
しかし株式に比べてドル円は“迫力がなく”、それでいて株式には“下げ過ぎ”の印象が否めないところでもあります。
「(変動エネルギーが)遅れて発動」という可能性はゼロではありませんので、ここは“様子見”とするのが無難です。
また「落ちてくるナイフは掴むな」との格言を考えれば、“買い拾いは厳禁”といえるかもしれません。
それでも「ドル円の下落加速は想定しづらい」を基本としながら、「株式動向を睨みながら…」を続けたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:110.453(2/27高値)
上値4:110.261(日足・一目均衡表基準線、ピボット1stレジスタンス)
上値3:110.109(20日移動平均線)
上値2:110.000(大台、50月移動平均線)
上値1:109.858(100週移動平均線、週足・一目均衡表転換線、20月移動平均線)
前営業日終値:109.654(200週移動平均線、50日移動平均線)
下値1:109.532(2/7-10安値、週足・一目均衡表先行スパン上限、月足・一目均衡表基準線)
下値2:109.350(日足・一目均衡表先行スパン上限、ピボット1stサポート)
下値3:109.302(2/5安値)
下値4:109.229(100日移動平均線、20週移動平均線、-1σ)
下値5:109.000(大台、日足・一目均衡表先行スパン下限、週足・一目均衡表基準線、ピボット2ndサポート)
執筆者 : 武市佳史|株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト。日本におけるFXの草創期より業務に従事。現在は週刊為替コラム「武市のなぜなにFX」の執筆やWebセミナー講師を務めるのみならず、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿中。