ポンドは下げ一服も浮上の気配なし ＥＵとの貿易交渉に警戒感＝ＮＹ為替

　ＮＹ時間の終盤に入ってポンドは下げが一服しているものの、浮上する気配は見られていない。英政府はＥＵとの貿易交渉方針をまとめた文書を発表しているが、サプライズはなかったものの、ポンドにとってはネガティブとの指摘も出ている。合意の大枠が６月までにまとまらなければ、交渉を打ち切る構えもみせている。

　ＥＵのバルニエ首席交渉官は、英国が公正な競争と漁業に対するＥＵ側の要求に同意しない限り、貿易取引は行われないと警告している。交渉は難航が確実視される中、貿易交渉は当面の間、ポンドのリスクとして常につきまといそうだ。

　本日のポンドドルは１．２８６０ドル近辺まで下落する場面も見られたが、目先は１．２８５０ドル近辺が下値サポートとして意識される。

GBP/USD　1.2894　GBP/JPY　141.80　EUR/GBP　0.8522

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美