NY株安を嫌気し売り先行 23300円-23600円のレンジ◆あすなろ投資顧問 加藤あきら◆

●20日のNY株式市場は新型コロナウイルスに対する懸念が再燃し反落。前日の上昇は「中国での感染者数の増加ペースの鈍化が集計基準を再変更したため」と判明し、当初予想よりも感染が広がりやすいとの分析結果が出た。また横浜港のクルーズ船で２人の乗客が死亡し懸念が再燃。米連邦準備理事会のクラリダ副議長は「米経済に失速の兆しはない」として自信を示したが、市場が期待している利下げについては懐疑的な見方を示したことも売りを促し、ダウは一時400ドル近く下げ、その後は下げ幅を縮小した。

ダウ工業株　　　　　２９２１９.９８（－１２８.０５）▼０.４４％
ナスダック　　　　　　９７５０.９６（－　６６.２１）▼０.６７％
Ｓ＆Ｐ５００　　　　　３３７３.２３（－　１２.９２）▼０.３８％

●本日の日経平均はNY株安を受けて、売り先行と読む。ＣＭＥ日経平均先物の終値は２万３５２５円で、昨日の東京市場の日経平均終値２万３４７９円と比べ５０円ほど高い水準。本日早朝の大阪取引所の日経平均先物終値は２万３５００円。

●昨日終値ベースのＮＴ倍率は14.02倍と約28年ぶりの高水準。ＮＴ倍率は日経平均株価をＴＯＰＩＸで割って求められる指標で、最近のＮＴ倍率の上昇は先物主導で日経平均が先行して上昇している。

★日経平均株価のポイント
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　２万３５７７円　２５日線
　２万３５２５円　ＣＭＥ日経平均先物
　２万３５０８円　７５日線
　２万３４７９円　昨日終値
　２万３４５６円　５日線
　
●騰落レシオ（25日） 74.00％

●今週の予定

21（金）
日 1月 全国コア消費者物価指数(CPI)
欧 1月 EU基準消費者物価指数(HICP)改定値(前月比)
米 2月 マークイット総合購買担当者景気指数(PMI)速報値
米 1月 中古住宅販売戸数
米 前週分 CFTC建玉明細