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ユーロ安強まる独指標の弱さ米指標の強さが背景に

見通し 

ユーロ安強まる独指標の弱さ米指標の強さが背景に

アップル社の売り上げに対する慎重な見方で一時ドル売り円買い
NY連銀景況指数の強さで戻す

ポンドは振幅、雇用統計前後に売りも、来月の予算発表期待で買い
その後ドル全面高基調に対ドルで売り

【東京市場】アップル社の売上高に対して慎重な見通しで警戒感

 ドル円はアップル社が新型コロナウイルスの影響で1-3月期の売り上げについてガイダンスに届かない見通しを示すなど、慎重な姿勢を見せたことを受けてリスク警戒感が拡大。昨日の海外市場で109円96銭まで上昇も110円を付けきれずにもみ合っていたドル円は、リスク警戒での円買いが主導する形で109円66銭まで値を落とす展開となった。
 ドル円を除くとドルはしっかりの動きでユーロドルが1.0830台から1.0823まで、豪ドルが0.6710台から0.6680台までとドル高の動き。米10年債利回りが1.55%を割り込むなど米長期金利の低下が見られドル売りにつながったが、それ以上にリスク警戒の動きからのクロス円の売りなどが優勢に。

 豪中銀議事録は当初ヘッドラインで追加利下げを検討と出たことで売りが出る場面も、現状で金利は十分に低い、メリットとデメリットのバランスが重要など、中身はこれまでの主張を踏襲するものであったことから、瞬間的な動きは限定的に。もっとも新型コロナウイルス警戒での売りは継続で頭の重い展開に。

【ロンドン市場】ポンド振幅

 ポンドが振幅。英雇用統計発表前から警戒感で売りが出る流れに
実際の雇用統計では失業率自体は予想通りも賃金の伸びが鈍くポンド売りが強まった。
 独ZEW景況感の弱さを受けたユーロ売りも重石。

しかし、その後はポンドの買い戻しが優勢に。
ジャビド財務相の後を受けて就任したスナック財務相が3月11日に予算を発表とツイート。
積極財政期待がポンド買いに。
ポンドドルは下げ分を解消して上にはね、1.3050近くまで上昇。

 ユーロは独ZEW後の売りが続いた。
前回の急回復分を完全に失う形で、新型コロナウイルス懸念の大きさが意識された。

 ドル円は東京市場の流れを受けアップル社の売り上げ減見通しを受けたドル売り円買いに
頭の重い展開。109円60銭台まで。

【NY市場】NY連銀指数強くドル買い

 NY連銀製造業景気指数が強めに出たことで
ドル買いの動きが広がった。
 109円60銭台で推移していたドル円は109円95銭まで上昇。
110円の大台トライには慎重も、しっかりの展開に。

 ユーロドルは振幅。独ZEW景況感指数を受けたユーロ売りにNY連銀指数を受けたドル買いが加わり
1.08をしっかり割り込み1.0780台に。
 さすがのやりすぎ感がでて、その後1.0720台まで回復も
戻りではユーロ売りが出る流れが続き、NY夕方にかけて1.0790近辺と、一時の戻り分をほぼ解消。

 このユーロの重さにポンドも売りが出る展開で、1.30割れを付ける動き。

【本日の見通し】ドルしっかり

 ユーロドル主導でのドル買いが続く展開。
ユーロドルは下げ止まりのめどが見えず、戻りでは売りが出る流れで
まだまだ下の印象が強い。

 ポンドは3月発表の予算に期待も、ユーロ売りに押されており
頭の重い展開が続いている。

 ドル円はしっかり。新型コロナウイルス懸念が重石となっているが
昨日の米NY連銀景況指数にみられるように
米景気は堅調で景況感も悪くなく、ドル買いの流れは比較的自然。
アップルの慎重な売り上げ見通しに対するショックも、
昨日のNY市場でナスダックがプラスに転じて引けるなど、
他の新興ハイテクへの影響は限定的と期待され、ドル売りにはつながらず。

 新型コロナウイルスはまだまだ警戒が必要も流れは上方向か。

【本日の戦略】ドル買いの流れ

 ドル円は押し目買い。
110円超えに慎重で、大台近くを買いに回りたくはないが
流れ的にドル全面高になっており、売りからは取りにくい局面。
下がったところで丁寧に買いに回りたい。
109円台半ば割れではいったんストップロスか。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

-+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《2/18 火曜日》
   ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  109.88  1.0836  119.07
高値  109.95  1.0838  119.12
安値  109.66  1.0786  118.47
終値  109.87  1.0792  118.58
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《2/18 火曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  23193.80 -329.44
DOW   29232.19 -165.89
S&P    3370.29 -9.87
Nasdaq  9732.74 +1.57
FTSE   7382.01 -51.24
DAX   13681.19 -102.70
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《2/18 火曜日の商品市場》
NY原油先物3月限(WTI)(終値)
1バレル=52.05(変わらず)
NY金先物4月限(COMEX)(終値)
1オンス=1603.60(+17.20 +1.08%)
-+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《2/18 火曜日に発表された主な経済指標》

【香港】
失業率(1月)17:30
結果 3.4%
予想 3.4% 前回 3.3%

【英国】
雇用統計(1月)18:30
結果 3.4%
予想 N/A 前回 3.4%(3.5%から修正)(失業率)
結果 0.55万件
予想 N/A 前回 0.26万件(1.49万件から修正)(失業保険申請件数)

ILO失業率(12月)18:30
結果 3.8%
予想 3.8% 前回 3.8%(3ヵ月)

【ユーロ圏】
ドイツZEW景況感指数(2月)19:00
結果 8.7
予想 21.5 前回 26.7

【米国】
ニューヨーク連銀製造業景気指数(2月)22:30
結果 12.9
予想 5.0 前回 4.8

対米証券投資(12月)06:00
結果 856億ドル
予想 N/A 前回 271億ドル(229億ドルから修正)

+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《2/18 火曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【米国】
*アップル
新型コロナウイルスの影響で1-3月期に売上高のガイダンスを達成すること難しいだろう。
中国での業務の一時停止などを受け、当初の予想よりも通常の状態に戻るのが遅いという認識。
供給が全世界的に一時的に抑制される。

【豪州】
*豪州銀議事録
2月の会合で利下げについて協議
すでに金利は十分に低水準との認識で据え置きを決定
もし必要であれば追加的な緩和の用意
金利が長期間にわたって低水準にとどまるという見方は妥当なものである
追加利下げは雇用と消費者物価(の目標達成)に貢献する可能性あるが、
預金者に対するリスクなどとのバランスが重要。
豪ドルは2009年以来の安値に近い。
豪経済は消費が主たる不確定要因となるが、
住宅市場の持ち直しなどが支えとなり、今後も改善に向かう
労働市場の動向を注視している。
新型コロナウイルスは世界経済にとっての不確実要因。影響についての判断は時期尚早だが
中国及び豪州の経済にとっての重大なリスクとなる。
山火事については昨年第4四半期、
今年第1四半期の豪経済にマイナスの影響も今年の年末までには回復の見込み

【新型コロナウイルス関連】
*中国国家衛生健康委員会
新型コロナウイルス感染による死者は計1868人。
感染者は新たに1886人増え、中国国内での感染者は計7万2436人。

*中国政府
年金や保険料などの企業負担軽減へ、ウイルス感染拡大の影響抑制で。

【ユーロ圏】
*独ZEW
中国での新型ウイルス感染拡大が世界貿易に与える影響がセンチメント指数大幅低下の原因。
輸出産業の落ち込みへの警戒感が期待指数の低下に反映されている。
2019年末から2020年初頭にかけてのドイツ経済は予想以上に悪化。

【英国】
*スナック英新財務相
予算案を3月11日に発表。
英国民の生活水準の向上、英国の潜在能力の解放を約束する。
–+—+—+—+—+—+—+–+—+-
《本日予定されている主な経済指標》

【日本】
機械受注(12月)8:50
予想 -8.9% 前回 18.0%(前月比)
予想 -0.7% 前回 5.3%(前年比)

通関ベース貿易収支(1月)8:50
予想 -16848億円 前回 -1546億円(-1525億円から修正)
予想 -5503億円 前回 -1025億円(季調済)

【ユーロ圏】
ユーロ圏経常収支(12月)18:00
予想 N/A 前回 339億ユーロ(季調済)

【英国】
消費者物価指数(1月)18:30
予想 -0.4% 前回 0.0%(前月比)
予想 1.6% 前回 1.3%(前年比)
予想 1.5% 前回 1.4%(コア・前年比)

生産者物価指数(1月)18:30
予想 -0.4% 前回 0.1%(仕入・前月比)
予想 -0.1% 前回 -0.1%(仕入・前年比)
予想 0.1% 前回 0.0%(出荷・前月比)
予想 1.0% 前回 0.9%(出荷・前年比)
予想 0.8% 前回 0.9%(出荷コア・前年比)

小売物価指数(1月)18:30
予想 -0.6% 前回 0.3%(前月比)
予想 2.6% 前回 2.2%(前年比)
予想 2.6% 前回 2.2%(除くモーゲージ利払い・前年比)

【米国】
生産者物価指数(1月)22:30
予想 0.1% 前回 0.1%(前月比)
予想 1.6% 前回 1.3%(前年比)
予想 0.2% 前回 0.1%(食品エネルギー除くコア・前月比)
予想 1.3% 前回 1.1%(食品エネルギー除くコア・前年比)

住宅着工件数(1月)22:30
予想 142.0万件 前回 160.8万件

住宅建設許可件数(1月)22:30
予想 145.0万件 前回 142.0万件(145.0万件から修正)

【カナダ】
消費者物価指数(1月)22:30
予想 0.2% 前回 0.0%(前月比)
予想 2.3% 前回 2.2%(前年比)

【NZ】
生産者物価指数(第4四半期)20日6:45
予想 N/A 前回 1.0%(生産高・前期比)

-☆-★-☆-★-☆-★-☆-

執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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