ドル/円、110.50にかけて売りが並ぶ=外為どっとコム総研 神田卓也
ドル/円、110.50にかけて売りが並ぶ
17日のドル/円は110円台前半で小動き。東京市場で110.29円前後まで小幅に上昇して約8カ月ぶり高値を更新したが、その後は伸び悩んだ。もっともNY市場では110.05円前後で下げ渋るなど下値も堅く、ほぼ横ばいの110.10円台でクローズした。週末の間も大きなニュースはなく、本日も同水準で取引がスタートしている。引き続き110.50円にかけて売りオーダーが並んでいる模様で、米国が祝日(NY株式・債券市場は休場)となる中では上値追いの展開は期待しづらい。一方、米中通商問題や中東情勢を巡る市場の懸念はひとまず緩和しており、下値リスクも小さいと見られる。本日のドル/円は、110円台前半でもみ合いながら方向感を探る展開となりそうだ。
執筆者 : 神田卓也|株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 証券株式会社を経て、1991年㈱メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年同社入社。