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ドル円昨年5月以来の110円台、その後の調整も限定的でしっかり感強い

見通し 

ドル円昨年5月以来の110円台、その後の調整も限定的でしっかり感強い

米中通商協議の調印式を前に期待感も、突っ込んだ買いには慎重

ポンドは今月末の利下げ期待強まり、売りが出る場面も

【東京市場】昨年5月以来の110円台

連休明けの東京市場でドル円は110円台に乗せる動きとなった。110円台の回復は昨年5月以来。
 米中通商協議第一弾合意の調印式を明日に控え、昨日の海外市場でリスク選好の動きが優勢となり、ドル円は109円90銭台まで。米国が中国を為替操作国認定から除外し、日本などと同じ為替監視国リストの一国としたことなども米中貿易摩擦問題の後退につながるとして、ドル買い円売りに繋がり、東京朝方に大台を超え、そのままの勢いで110円21銭まで上昇する展開となった。
 
 その後はいったん調整が入ったが、110円ちょうど近辺がしっかりと、大台を維持してのもみ合いとなった。午後に入ってもこの流れは続き、110円10銭近辺での推移に。

 クロス円も朝方に円安が進行。122円50銭近辺で頭を抑えられていたユーロ円は122円76銭まで上値を伸ばした。その後少し調整も、ドル円同様に押し目は限定的。

【ロンドン市場】やや調整

 ドル円は調整が入り109円90銭割れまで。
いったん利益確定売りなどが入ったが、値幅は限定的で下値しっかり感が継続。

 朝方はポンドに売りが出る展開に。
今月末の英中銀金融政策会合(MPC)での利下げ見通しが広がっており、
ポンド売りの流れにつながっている。
もっとも、売りは続かずその後買い戻しが入り往って来いに。

【NY市場】ドル円もみ合い

 ドル円は110円ばさみでの推移。
東京市場の高値をトライする勢いは見られず。
米中通商協議第一弾合意調印式を控えて積極的な取引が手控えられた。
合意内容として関係者筋から
現状の対中関税の撤廃は大統領選以降との話が伝わったことも頭を抑える材料に。
もっとも先月時点で話が出ていた内容であり、ドルを売り込む材料にはならず。

【本日の見通し】もみ合い中心も、上値トライに期待感

 米中通商協議の調印式をNY市場に控え
東京ロンドン市場では動きにくさも。
ドル円は110円前後での推移か。
昨日のロンドン市場での調整局面で109円90銭近辺までの下げにとどまるなど
下値しっかり感が継続しているだけに、
上値をもう一段トライしてくる可能性も。
ただ、米株が小幅安になるなど目先の勢いは鈍っており
何かきっかけが欲しいところ。

 クロス円も基本しっかりだが
利下げ期待の強いポンドや、
エスコムの会長辞任で債務問題への警戒が強まる南アランドなどはやや不安定な動きもありそう。

【本日の戦略】109円台では買いもありそう

 109円台では買いに回る手もありそう。109円台半ば割れではストップという印象。
上値トライに期待感。110円台半ばを目先のターゲットに。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

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《1/14 火曜日》
   ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  109.94  1.1134  122.42
高値  110.21  1.1145  122.76
安値  109.86  1.1104  122.19
終値  109.99  1.1128  122.40
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《1/14 火曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  24025.17 +174.60
DOW   28939.67 +32.62
S&P    3283.15 -4.98
Nasdaq  9251.33 -22.60
FTSE   7622.35 +4.75
DAX   13456.49 +4.97
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《1/14 火曜日の商品市場》
NY原油先物2月限(WTI)(終値)
1バレル=58.23(+0.15 +0.26%)
NY金先物2 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1544.60(-6.00 -0.39%)
–+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《1/14 火曜日に発表された主な経済指標》
【日本】
国際収支(11月)08:50
結果 14,368億円
予想 14,233億円 前回 18,168億円(経常収支)
結果 17,949億円
予想 17,768億円 前回 17,322億円(経常収支(季調済))
結果 -25億円
予想 1,015億円 前回 2,540億円(貿易収支)

【中国】
貿易収支(12月)12:24
結果 3,293億元
予想 3,150億元 前回 2,742億元(貿易収支)

【インド】
卸売物価指数(12月)15:30
結果 2.59%
予想 2.42% 前回 0.58%(前年比)

【米国】
米消費者物価指数(CPI)(12月)22:30
結果 0.2%
予想 0.3% 前回 0.3%(前月比)
結果 0.1%
予想 0.2% 前回 0.2%(コア・前月比)
結果 2.3%
予想 2.4% 前回 2.1%(前年比)
結果 2.3%
予想 2.3% 前回 2.3%(コア・前年比)
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《1/14 火曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》
【米国】
*米財務省
中国を為替操作国認定から外した。
日本などを含めた監視リスト対象国に段階を引き下げた。
監視対象国は、日本、中国、ドイツ、イタリア、シンガポール、
ベトナム、韓国、マレーシア、スイス、アイルランドの10か国。
アイルランドは次回以降にリストから除外の可能性。
スイスは市場介入を理由として今回からリストに復帰。

*ポンペオ米国務長官
FRIは現在約1000件の知的財産権窃取事件を捜査、その大半に何らかの形で中国が関与。
共産党体制の軍民融合が中国軍部への字術提供を義務付けている。

*対中関税は大統領選挙後まで継続

*ジョージ・カンザスシティー連銀総裁
昨年の利下げ後の適切な政策スタンスを評価するには時間が必要。
経済は成長が続いており、下振れリスクは残存。
労働市場の拡大は個人消費を支援。
失業率は3.5%付近に留まっている。
設備投資への逆風は継続する可能性。
住宅市場は明らかに低金利に反応。

【中国】
*中国外務省
米国による為替操作国の解除は真実に沿うものだ。
中国は基本的に通貨の安定を維持するだろう。

【ユーロ圏】
*メルシュECB理事
ユーロ圏経済やインフレに安定化の良い兆候がみられている。

ムーディーズ
今年のユーロ圏ソブリン格付け見通し、安定的からネガティブに変更。
グローバルな環境の悪化、高い公共債務比率、政治的な展望の分断化などが背景。

*ビルドワドガロー仏中銀総裁
米国またはEUのリセッションは実際に排除できる。
ECBの政策は経済安定とともに安定すべき。
向こう数ヵ月は向こう数ヵ月は金利安定の予想が適切。

【英国】
*英CBIチーフエコノミスト
総選挙後の信頼感の回復はゲームチェンジャーにはならないだろう。
ブレグジットに関する不透明感は依然として支配的。
今年の経済状況は引き続き抑制されよう。
今後数年間にわたって年間成長率は1.0%から1.5%にとどまる見込み。

*ジョンソン英首相
「スコットランド独立の住民投票要求を受けいれない」
書簡をスタージョン・スコットランド自治政府首相に送付した。

【スイス】
*スイス政府
スイスは競争力の優勢、国際収支の支援などのための為替操作に加担していない。
IMFは2019年のスイスの経常収支が世界経済状況からみて妥当な政策に沿ったものだと認定している。
–+—+—+—+—+—+—+–+—+-
《本日予定されている主な経済指標》

【韓国】
失業率(12月)8:00
予想 3.6% 前回 3.6%

【日本】
マネーストックM2(12月)8:50
予想 2.8% 前回 2.8%(前年比)

【英国】
消費者物価指数(12月)18:30
予想 0.2% 前回 0.2%(前月比)
予想 1.5% 前回 1.5%(前年比)
予想 1.7% 前回 1.7%(コア・前年比)

小売物価指数(12月)18:30
予想 0.4% 前回 0.2%(前月比)
予想 2.3% 前回 2.2%(前年比)
予想 2.3% 前回 2.3%(除くモーゲージ利払い・前年比)

生産者物価指数(12月)18:30
予想 0.2% 前回 -0.3%(仕入・前月比)
予想 -0.9% 前回 -2.7%(仕入・前年比)
予想 0.1% 前回 -0.2%(出荷・前月比)
予想 1.0% 前回 0.5%(出荷・前年比)
予想 0.0% 前回 -0.1%(出荷・コア・前月比)
予想 1.0% 前回 1.1%(出荷・コア・前年比)

【ユーロ圏】
ユーロ圏鉱工業生産(11月)19:00
予想 0.3% 前回 -0.5%(前月比)
予想 -1.0% 前回 -2.2%(前年比)

ユーロ圏貿易収支(11月)19:00
予想 220億ユーロ 前回 245億ユーロ(季調済)
予想 N/A 前回 280億ユーロ(季調前)

【南アフリカ】
小売売上高(11月)20:00
予想 0.7% 前回 0.3%(前年比)

【ブラジル】
小売売上高(11月)21:00
予想 3.9% 前回 4.2%(前年比)

【米国】
MBA住宅ローン申請指数(10日までの週)21:00
予想 N/A 前回 13.5%(前週比)

生産者物価指数(12月)22:30
予想 0.2% 前回 0.0%(前月比)
予想 1.3% 前回 1.1%(前年比)
予想 0.2% 前回 -0.2%(食品エネルギー除くコア・前月比)
予想 1.3% 前回 1.3%(食品エネルギー除くコア・前年比)

NY連銀製造業景気指数(1月)22:30
予想 3.6 前回 3.5

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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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通貨ペア売値前日比
米ドル/円145.858+2.064
ユーロ/円163.727+1.188
英ポンド/円193.280+2.217
豪ドル/円93.325+0.964
メキシコペソ/円7.463+0.148
ユーロ/米ドル1.12238-0.00743

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