来週はイベントが少なく、引き続き米中協議の行方に振らされる展開か=NY為替
NY時間の午後に入ってドル円は買い戻しが一服している。一時108.85円付近まで上昇し21日線を回復していたが、現在はその21日線付近での推移となっている。きょうは米国債利回りの下げが一服し、米株も最高値を更新していることで買い戻しが入っているようだ。
米中貿易協議の行方に神経質になる中、クドロー米国家経済会議(NEC)委員長の発言が安心感を与えている。「両国は合意に近づいており、建設的な協議が行われている」と述べていたこともあり、きょうの市場は警戒感が緩んでいる模様。
前日は見切り売りからストップを巻き込んで108.25円付近まで下落していたが、来週以降、21日線を完全に回復し、109円ちょうど付近に来ている200日線回復を試しに行くか注目される。
来週はイベントは少なく、引き続き米中貿易協議の行方に振らされそうだ。FOMC議事録が予定されているが、今週のパウエルFRB議長の議会証言では追加利下げに慎重姿勢を滲ませており、議事録をそれを踏襲した内容になるものと見られる。材料になるかどうかは未知数だ。
USD/JPY 108.79
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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