ユーロドルは利益確定売りも、しっかりとした動き=NY為替
一連の経済指標を通過してユーロドルは1.10ドル台半ば、ユーロ円は118円ちょうど付近での推移となっている。ユーロドルはロンドン時間に、この日の米雇用統計の発表を前にしたポジション調整から利益確定売りが優勢となり、1.10ドル台前半まで戻していたが、この日発表の米雇用統計を受けてドル売りが優勢となったことから、1.10ドルを割り込むことなく水準を維持している。
前日は1.10ドル台後半に来ている21日線に顔合せしたが跳ね返されており、その21日線が目先の上値目標として意識される。
来週のECB理事会を巡って見方が錯綜している。利下げでは一致しているものの、債券購入再開については、ドイツやフランス、オランダなど中核国からの慎重な発言もあり、不透明な情勢だ。利下げ幅についても0.1%か0.2%かで見方が分かれているようだが、0.2%という声が若干多いようだ。
ただ、市場が期待しているほど大規模な緩和にはならないとの見方も少なくなく、その場合、ユーロドルは更に上値を目指すとも見られる。
EUR/USD 1.1043 EUR/JPY 117.95 EUR/GBP 0.8982
minkabu PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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