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日経平均、かろうじて5日線死守

達人の予想 

一時短期底入れ完了も、最終的にはならず

朝方の上昇で、いったんは9日の終値ベースの高値20684円を抜いたのですが、11時ごろから軟調となって、再び割り込みました。ちょうどグローベックス市場のNYダウ工業株先物がマイナス圏に後退したタイミングとほぼ一致しています。

上海もプラス・スタートだったものの、マイナスに沈んでいったのともだいたい同じようなタイミングです。
この20684円を日経平均が抜きませんと、短期的なテクニカル上の底入れ完了とはならないので、早期に抜いてほしいところです。

その後、後場にはほとんど値幅のない、膠着状態になりました。上下50円内外の値幅でしか動いていません。昨日の後場もまったく値幅がありませんでしたが、同じです。

夜間先物で仕掛けて、翌日前場に手仕舞い、後場はまったく動かず。夕場以降にまた仕掛けるという感じが繰り返されているようです。
日経平均は9円高の20628円。

GSユアサが示す方向性

本日の日経新聞朝刊で目を引いたのは、バッテリーで有名なGSユアサ<6674>です。

投資対象としては、とてもではありませんがすべての移動平均線を下回っているだけに、買いの対象には現時点はなっていませんが、ニュース記事では、GSユアサが今後3年にわたって、EV用ではなく、HV用リチウム電池に集中投資するとしているものです。

やはり、時代はEVを置き去りにしたまま、ハイブリッド車で10-20年間は走り、その先に水素燃料電池車につなげていこうという意思がはっきりみられます。

中国が、トヨタ自動車の十八番であるハイブリッド車を、低燃費車のカテゴリーに組み入れたニュースは先日もお伝えしましたが、自動車業界は各国ともこの流れに沿って大きく舵を切っていくと思われ、その点では日本企業には大いにチャンスがある、ということになりそうです。

外人が日本株に悲観的なわけ

これは、やはり本日日経新聞朝刊の「スクランブル」で解説されていたテーマです。

詳細は、記事をご覧になったらよろしいと思いますが、私見ではやはり外人がどうしても日本株の割安感を好意的に見ることができないのは、政策の限界ということが大きいでしょう。

先進国で唯一消費増税をこのタイミングで行うという、あまりにも環境を考えれば逆行する政策をとっている国です。
企業業績の見通しにも明るさは想定できず、需給的には外人が裁定買い残が少ないので売り崩す力はないにしろ、安値拾いをした個人投資家そのものが、今後の日本株の足かせにあることを考えれば、需給も期待できません。

唯一の期待は政策のはずですが、上述の通りですから、政策面でも期待できません。
したがって、どこから見ても今の日本株には上がる要素が無い、ということになります。

今後、上がるとすれば、それは財務諸表上明確な改善しかないわけで、それは瞬間に評価されます。それを引き起こすのは、為替です。ドル円がドル高に転じれば、一転して日本株を買う動機が生まれます。

米国長期金利次第なので、おいそれと上昇してくることは無いのでしょうが、年末という米国企業の期末に向けて、ドル高需要が例年高まりますから(ドルの期末に向けた本国回帰=レパトリエーション)、おのずとドル円はドル高・円安に転換していくはずです。

もう一つは、今後は各国政策発動は、財政出動がカウントダウンになってくるでしょうから(ほかに活路はありません)、これまた財政悪化から長期金利上昇を促す圧力になってきます。これが、ドルの上昇のある意味支援材料となってくるわけです。

執筆者 松川行雄

執筆者 : 松川行雄|有限会社増田経済研究所 日刊チャート新聞編集長 

大和証券外国株式部勤務の後、投資顧問業を開業。2013年2月ヘッドハンティングにより増田経済研究所に入社。現在同社発行の「日刊チャート新聞」編集長。株式セミナーに於ける投資理論は個人投資家に満足度100%の人気を博す。

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