ドル円は下げ渋るも自律反発程度の動きか=NY為替
ドル円は106円台前半で推移している。NY時間の早朝には105円台に値を落とす場面が見られたものの、米株式市場や米国債利回りが上昇する中で、円安の動きがドル円をサポートしている。
中国人民銀行が本日の基準レートの設定で人民元を誘導しなかったことや、中国の貿易黒字がドルベースで予想を上回っていたことから市場には一旦安心感が出ている模様。
しかし、ドル円は106円台を駆け上がる動きまでは出ておらず、相変わらず上値は重い。トランプ大統領がツイッターで、FRBへの苦言と伴にドル高の動きに否定的な発言をしていたことや、9月FOMCでの0.5%の大幅利下げ期待がドル円を圧迫している模様。
依然として大きな節目である105円を視野に入れた動きが続いていると言えよう。過熱感を示すテクニカル指標であるRSIは33と下げ過ぎを示す30付近で推移している。過熱感も残る中で調整のショートカバーが入り自律反発している程度の動きと思われる。
USD/JPY 106.07
minkabu PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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