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日銀、政策変更無し

達人の予想 

日経平均は5日線奪回

朝から意外感のある上昇で始まった東京市場ですが、次第に頭打ち。21,792円まで上昇した後は、上げ幅縮小となりました。
5日線を巡る揉み合いの末、最終的には92円高の21,709円。
5日線は21,690円ですから、これを上回り、すべての移動平均線を超えたことになります。残念ながら、7月25日の高値を抜いて終わることはできませんでした。
業種では、上昇セクター筆頭が電力ですから、正直相場全体としてはまったくやる気無し、ということになります。個別の大型株では、昨日決算で急落したキーエンス<6861>が大陽線で反発。半導体はもちろん、トヨタ<7203>などの輸送株も堅調。セクターの動きとは、ややちぐはぐな印象です。
外部環境では、グローベックス市場で、NYダウ工業株先物が20-30ドル高で気配が推移。
中国上海コンポジット指数は上昇して25日線を突破。これで、すべての移動平均線を突破したことになります。上海も一応、安全圏に入ったことになります。

日銀、動かず

日銀の金融政策決定会合は、政策変更なく、フォワードガイダンスの変更もありませんでした。基本的に米FOMCの結果がはっきりしないうちに、日銀がなんらかの政策変更などするわけもないので、当初からわかりきっていた話ですが、強いて言えばフォワードガイダンスに含みを持たせるかどうかくらいでしたが、それもありませんでした。一段の円高を期待する向きには、失望という結果になっているわけです。

8月相場の円高リスク

本日の日経新聞朝刊には、8月の円高リスクの解説がありました。
概ね、日頃当レポートで解説している内容です。

(投機筋の円ショート・ポジション)
現在、ヘッジファンドのシカゴにおける大口建て玉を見る限り、ここ2年近く円ショート(空売り)ポジションが続いていました。これが、急速に縮小しており、現在ほとんどショートポジションが無くなってきています。つまり、手仕舞い買戻しです。
ゼロ近傍になっている彼らの円ポジションが、今後再び円ショートの積み増しを再開するのか、それとも逆に円ロング(買い)ポジションの積み上げになっていくか、がポイントになります。

(米国債の利払い)
そもそも8月は、2月と並んで米国の国債が利払いを行います。
8月は15日です。
このため、得られた金利を、米国債に再投資する場合はドル→ドルですから、問題ありませんが、もし、日本勢が日本の本国に戻す(還流する)という場合には、円買い需要が発生するので円高になります。
あるいは、ユーロ債や新興国債に投資するというのであれば、円はともかくとして、ドルはやはり売られることになります。
従って、2月・8月に円高になりやすいという一時的なアノマリーというものには注意しようということです。

(市場参加者がいない~思わぬ波乱相場の可能性)
為替市場においては、夏季休暇に入るため、実需筋の取引も減ります。
金融市場においてはなおさらそうです
従って、どのマーケットにしろ薄商い、閑散相場になりがちなので、あらぬ材料で上にしろ下にしろ大きくブレる可能性があるのが、この8月相場の特徴でもあります。

要するにこうした円高になりやすい環境が8月にはあるので、これと米国長期金利との綱引きということになります。とくに、FOMCで連銀が利下げをした場合、当面次の利下げは材料性がなくなりますから(織り込み済み)、年初からずっと買われてきた米国債を利益確定しようという動きが、ここから秋に向って増大してくるはずです。つまり、10年国債利回りは上昇する可能性が高いということです。
これはすなわち、ドル高圧力です。
これと、先述の3つの円高圧力が綱引きするわけです。
結果、どういう相場展開になるかは、フタを開けてみなければわかりません。

半導体の先行性を信じられるか?

今後アメリカや世界の経済が、再浮上していけるかどうかは誰にもわからないのですが、兆候として顕著なのは、内外の半導体銘柄が高いという事実です。
本日も、信越化学<4063>、東京エレクトロン<8035>、スクリーン<7735>、SUMCO<3436>、そしてアドバンテスト<6857>といった大型が、いずれも高いのです。
アメリカの半導体SOX指数は直近相場で、史上高値更新を果たしています。
こういうことからすると、普通先行業種がこのような動きを見せているということですから、おっつけ実体経済も浮上してくると考えるのが自然です。
ピンチが続くルネサスエレクトロニクス<6723>でさえ5月29日を底値に、一貫右肩上がりで200日線を突破してきていることは、やはり半導体という「かたまり」としてなにかをアピールしているとしか考えられないのですが。

戦略方針

日経レバレッジETF<1570>の買い持ちです。今のところはドテン反対売買のリスクは免れ、若干ですが楽になりました。

執筆者 松川行雄

執筆者 : 松川行雄|有限会社増田経済研究所 日刊チャート新聞編集長 

大和証券外国株式部勤務の後、投資顧問業を開業。2013年2月ヘッドハンティングにより増田経済研究所に入社。現在同社発行の「日刊チャート新聞」編集長。株式セミナーに於ける投資理論は個人投資家に満足度100%の人気を博す。

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