ECB理事会をにらんでユーロは一本調子の下げ 5月安値の1.11ドル台前半が意識=NY為替
きょうのユーロドルは一本調子の下げを演じており、1.11ドル台半ばまで下げ幅を拡大している。きょうの下げで強いサポートとなっていた1.12ドルちょうどをブレイクしており、6月以降のリバウンド相場は終了の兆候を明確にしだしている。早期に1.12ドル台に戻せるか注目される展開となって来た。目先の下値サポートとしては5月安値の1.11ドル台前半が意識される。
今週のECB理事会を巡ってユーロは売りが出ているようだ。市場では、今回は政策は据え置きが濃厚なものの、フォワードガイダンスの修正やドラギ総裁の会見で9月に中銀預金金利(-0.4%)の0.1%引き下げを示唆してくるものと見られている。
また、量的緩和(QE)を再開への道筋も示すとも予想されており、9月の利下げ時に具体策を発表すると見られている。月間300億ユーロの債券購入などが噂されているようだ。
一方で、先週よりは落ち着いているが、今週の理事会での利下げの可能性もまだ排除できないでいる。確率は40%程度で推移している状況。
利下げ幅はFRBより小さいものの、QEを加味すればユーロドルは下振れリスクが大きいとの見方も出ている。
EUR/USD 1.1154 EUR/JPY 120.58 EUR/GBP 0.8963
minkabu PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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