ユーロドルは1.12ドル台を堅持も、ECB巡って上値は重い=NY為替
ユーロドルは1.12ドル台前半で推移。狭い範囲での方向感のない展開が依然として続いている中、ロンドン時間の下げを取り戻している。ロンドン時間には一部報道で、ECBがインフレ目標の変更を検討と伝わりユーロ売りを誘発していた。
現在のECBのインフレ目標は「2%未満だが2%に近い水準」となっている。これを明確に2%にすることによって、インフレ期待を高めることが容易となり、将来に利下げする場合でも、政策金利のマイナス幅をあまり広げなくて済むとという。市場では、ECBは目標を変更することによって、緩和状態を長期化したい意向があるのではとの見方に繋がったようだ。
なお、来週のECB理事会では政策は据え置かれるものの、ガイダンスで追加緩和の意向を強調して来ると見方が市場では有力となっている。しかし、一部からは利下げの実施も完全には排除できないとの声も出ているようだ。
EUR/USD 1.1222 EUR/JPY 120.98 EUR/GBP 0.8987
minkabu PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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