上値重く円高を嫌気 21300-21600のレンジ◆あすなろ投資顧問 加藤あきら◆

●10日のNY株式市場は利下げ期待から買いが先行。公表された内容は「貿易摩擦を巡る不透明感と世界経済に関する懸念が、米景気を圧迫している」と警戒感を表し、利下げ期待が強まりNY株は上昇。市場の利下げ見通しを示すフェドウォッチによると、7月末の米連邦公開市場委員会での利下げを100％織り込んでいるとしており、先週末の強い内容の雇用統計を受けて急低下した0.5％利下げへの期待が再び台頭した。議会証言でパウエル議長は従来主張を繰り返しており、雇用統計の結果を受けても見解を変えておらず安心感が出る。米連邦公開市場委員会の議事要旨も7月の利下げを示唆する内容だった。

ダウ工業株　　　　２６８６０.２０（＋　７６.７１）△０.２９％
ナスダック　　　　　８２０２.５３（＋　６０.８０）△０.７５％
Ｓ＆Ｐ５００　　　　２９９３.０７（＋　１３.４４）△０.４５％

●本日の日経平均は上値重く、円高を嫌気すると読む。ＣＭＥ日経平均先物の終値は２万１５３０円で、昨日の東京市場の日経平均終値２万１５３３円とほぼ同水準。本日早朝の大阪取引所の日経平均先物終値もＣＭＥと同値の２万１５３０円。

●日経平均株価のポイント
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　２万１６１６円　５日線
　２万１５３３円　昨日終値
　２万１５３０円　ＣＭＥ日経平均先物
　２万１４３５円　７５日線
　
●今週の主な予定　

11(木)
○独 6月 EU基準CPI改定値
○米 6月 CPI
○米 7月1日週次 新規失業保険申請件数

12(金)
○欧 5月 鉱工業生産
○米 前週分 CFTC建玉明細
○中 6月 輸出入
○中 6月 貿易収支(USD)