ダウ平均は3日続伸 今度はEUに圧力も底堅い動き=米国株概況
NY株式2日(NY時間16:21)
ダウ平均 26786.68(+69.25 +0.26%)
S&P500 2973.01(+8.68 +0.29%)
ナスダック 8109.09(+17.93 +0.22%)
CME日経平均先物 21705(大証終比:-15 -0.07%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は3日続伸。米中首脳会談を無難に通過し、貿易問題に一旦安堵感が出ていた市場だが、今度は対EUへの追加関税の可能性が、市場の懸念を再燃させていた。
米通商代表部(USTR)はきのう、EUの大型民間航空機への補助金を巡り、WTOでのEUとの紛争で米国の権利を行使するため追加関税の可能性がある約40億ドルの製品リストを提出するとの声明を発表した。オリーブオイルやイタリアンチーズ、スコッチウイスキーなどが挙げられている。ただ、市場の一部からは関税賦課を疑問視する声も出ていたようだ。
ダウ平均は下げて始まったものの、FRBの利下げ期待も根強い中で下押す動きまではなく、前日付近での振幅が続いていたが、引け間際にやや上げ幅を広げた。この日はメスター・クリーブランド連銀総裁の利下げに否定的な発言が伝わっていたが、反応は限定的となった。
きょうは原油相場が大幅安となり、エネルギー株が下落したほか、米10年債利回りが再び2%を下回るなど米国債利回りの低下で銀行株が軟調。前日に上げを先導した半導体関連は反落。
ダウ採用銘柄ではシェブロンやエクソンモービルが下落したほか、ダウ・インク、ナイキ、ゴールドマンも軟調。一方、ベライゾン、シスコシステムズ、マクドナルドが上昇。
ナスダックも5日続伸。エヌビディアやマイクロン、AMDは反落したものの、シスコシステムズ、アルファベット、フェイスブックが上昇した。
クラウドベースの会計ソフトを手掛けるブラックラインが下落。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げ、目標株価も41ドルに引き下げた。
ブラックライン 49.26(-3.98 -7.48%)
アルファベット(C) 1111.25(+13.30 +1.21%)
フェイスブック 195.00(+2.00 +1.04%)
ネットフリックス 375.43(+0.83 +0.22%)
テスラ 224.55(-2.62 -1.15%)
アマゾン 1934.31(+12.12 +0.63%)
エヌビディア 162.23(-3.94 -2.37%)
ツイッター 36.22(+0.14 +0.39%)
ダウ採用銘柄
J&J 140.03(+0.67 +0.48%)
P&G 111.48(+0.99 +0.90%)
ダウ・インク 49.40(-0.76 -1.52%)
ボーイング 354.16(-2.30 -0.65%)
キャタピラー 135.85(-0.75 -0.55%)
ユナイテッド・テク 131.96(+0.62 +0.47%)
ビザ 175.28(+1.34 +0.77%)
ナイキ 84.96(-0.45 -0.53%)
ウォルグリーン 54.96(+0.31 +0.57%)
3M 174.02(-0.49 -0.28%)
エクソンモビル 75.72(-0.84 -1.10%)
シェブロン 122.93(-1.91 -1.53%)
コカコーラ 51.98(+0.38 +0.74%)
ディズニー 142.53(+0.88 +0.62%)
マクドナルド 209.58(+3.28 +1.59%)
ウォルマート 111.60(+0.98 +0.89%)
ホームデポ 210.14(-0.14 -0.07%)
JPモルガン 113.80(+0.12 +0.11%)
トラベラーズ 152.83(+1.41 +0.93%)
ゴールドマン 205.98(-0.88 -0.43%)
アメックス 125.10(+0.18 +0.14%)
ユナイテッドヘルス 243.97(+1.33 +0.55%)
IBM 140.22(+0.34 +0.24%)
アップル 202.73(+1.18 +0.59%)
ベライゾン 58.13(+1.47 +2.59%)
マイクロソフト 136.58(+0.90 +0.66%)
インテル 48.12(+0.07 +0.15%)
ファイザー 44.22(+0.45 +1.03%)
メルク 85.51(+0.76 +0.90%)
シスコシステムズ 55.81(+1.07 +1.95%)
minkabu PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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