ドル円は狭い範囲で振幅 米中首脳会談を受けての週明けの反応待ち=NY為替
ドル円は107円台後半での推移が続いている。NY時間に入ってやや売りが出たものの、日本時間0時のロンドンフィキシングで買いも見られた。きょうは第2四半期末の取引ということもあり、期末に絡んだ実需の動きも出ていたようだ。
ただ、全体的には狭い範囲での振幅に終始している。明日の米中首脳会談の結果待ちでポジションを傾ける雰囲気はない。108円台には慎重なものの107.50円水準は維持しており自律反発の流れを続けているようだ。
明日の米中首脳会談は約90分間が予定されている。この時間数に市場の一部からは、事前に合意した政策の微調整を追認するだけとの見方も出ているようだ。市場は最終合意はないものの、今回は中国からの輸入3000億ドルに対する新たな関税発動は見送られ、今後も協議継続というのがメインシナリオとなっているようだ。
ただ、週明けの市場がポジティブに反応するかは未知数。あくまで短期的な措置で、今後も追加関税のリスクなど不透明感は長引くとの見方も出ている。ドル円も米中首脳会談を受けての週明けの反応を確認したいといったところのようだ。
USD/JPY 107.78
minkabu PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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