ポンドは不安定な動き続く、ドル円はしっかり
ドル円ネガティブ材料にも反応鈍く、地合いの強さ示す
ポンドは利益確定売りの動き、
EUへの期限延長要請可決も反応鈍い
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《3/14 木曜日》
ドル円 ユーロドル ユーロ円
始値 111.17 1.1327 125.92
高値 111.83 1.1337 126.57
安値 111.15 1.1294 125.91
終値 111.70 1.1304 126.27
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《3/14 木曜日の主要株式指数》
日経 21287.02 -3.22
DOW 25709.94 +7.05
S&P 2808.48 -2.44
Nasdaq 7630.91 -12.50
FTSE 7185.43 +26.24
DAX 11587.47 +15.06
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《3/14 木曜日の商品市場》
NY原油先物4月限(WTI)(終値)
1バレル=58.61(+0.35 +0.60%)
NY金先物4月限(COMEX)(終値)
1オンス=1295.10(-14.20 -1.08%)
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《3/14 木曜日に発表された主な経済指標》
【英国】
RICS住宅価格指数(2月)9:01
結果 -28%
予想 -24% 前回 -22%
【中国】
鉱工業生産(2月)11:00
結果 5.3%
予想 5.6% 前回 6.2%(年初来・前年比)
小売売上高(2月)11:00
結果 8.2%
予想 8.2% 前回 9.0%(年初来・前年比)
【インド】
卸売物価指数(2月)15:30
結果 2.93%+
【ユーロ圏】
ドイツ消費者物価指数・確報値(2月)16:00
結果 0.4%
予想 0.5% 前回 0.5%(前月比)
結果 1.5%
予想 1.6% 前回 1.6%(前年比)
ドイツ調和消費者物価指数・確報値(2月)16:00
結果 0.5%
予想 0.5% 前回 0.5%(前月比)
結果 1.7%
予想 1.7% 前回 1.7%(前年比)
【香港】
生産者物価指数(2018年第4四半期)17:30
結果 0.3%
予想 N/A 前回 0.1%(前年比)
鉱工業生産指数(2018年第4四半期)17:30
結果 1.3%
予想 N/A 前回 1.2%(前年比)
【南アフリカ】
製造業生産高(1月)20:00
結果 -2.0%
予想 -0.5% 前回 1.0%(0.7%から修正)(前月比)
【ブラジル】
小売売上高(1月)21:00
結果 1.9%
予想 1.0% 前回 0.6%(前年比)
【米国】
新規失業保険申請件数(03/03 – 03/09)21:30
結果 22.9万件
予想 22.5万件 前回 22.3万件(前週比)
輸入物価指数(2月)21:30
結果 0.6%
予想 0.3% 前回 0.1%(-0.5%から修正)(前月比)
結果 -1.3%
予想 -1.5% 前回 -1.6%(-1.7%から修正)(前年比)
新築住宅販売件数(1月)23:00
結果 60.7万件
予想 62.2万件 前回 65.2万件(62.1万件から修正)
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《3/14 木曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》
【中国】
*毛盛勇中国国家統計局報道官
春節の時期が1-2月の指標に影響した。
3月分のデータにも影響の可能性。
短期的な変動を深読みするべきではない。
1-2月の内需は改善を伴いつつ安定している。
活発な中国の株式市場と安定した人民元相場は市場の中国経済への信頼を反映したもの。
【ユーロ圏】
*独Ifo
2019年ドイツ成長率見通しを1.1%から0.6%に引き下げ。
*独経済省
第1四半期のドイツGDPは緩やかな上昇となる見込み。
2019年のドイツ経済は控えめなスタートとなった。
海外からより高いリスクと不透明感がもたらされている。
国内需要は引き続き堅調、財政刺激が下支え。
産業部門の弱い局面が続きそうだ、外需の弱さに起因。
*ビルドワドガロー仏中銀総裁
ECBの政策スタンスは指標に沿った方法で考察。
ECBのガイダンスは時期尚早の利上げ期待を遠ざけた。
金利ガイダンスは金融安定を脅かす可能性。
【米国】
*関係者
中国、米国との首脳会談を少なくとも4月まで延期に。
*ムニューシン米財務長官
議会に即時の連邦債務上限引き上げを要請。
【英国】
*英政府
50条の延長には特定の期限日が設定されるべき。
いかなる延長期間においても、英国はEUの完全なる構成国にとどまる。
いかなる延長期間においても、英国は将来のEUとの関係について交渉を開始することはできない。
延長を申請する場合、メイ首相がトゥスク大統領に理由や期間について書簡を提出すること適切に。
*英首相報道官
メイ首相はする価値があるのならば、三度目のEU離脱案採決も。
*英議会
英議会はメイ首相のEU離脱期限を延長する動議を可決。
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《本日予定されている主な経済指標》
【日本】
日銀政策金利 時刻未定
予想 -0.1% 現行 -0.1%
【ユーロ圏】
ドイツ卸売物価指数(2月)16:00
予想 N/A 前回 -0.7%(前月比)
予想 N/A 前回 1.1%(前年比)
ユーロ圏消費者物価指数・確報値(2月)19:00
予想 0.3% 前回 -1.0%(前月比)
予想 1.5% 前回 1.4%(前年比)
予想 1.0% 前回 1.0%(コア・前年比)
【トルコ】
失業率(12月)16:00
予想 12.8% 前回 12.3%
【米国】
NY連銀製造業景気指数(3月)21:30
予想 10.0 前回 8.8
鉱工業生産(2月)22:15
予想 0.4% 前回 -0.6%(前月比)
設備稼働率(2月)22:15
世周防 78.5% 前回 78.2%(前月比)
ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値(3月)23:00
予想 95.6 前回 93.8
対米証券投資(1月)16日5:00
予想 N/A 前回 -483億ドル
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【東京市場】ドル高強まる、ポンドは高値から調整
ドル円は111円台半ばを超えて111円63銭を付ける動きとなった。朝は株がしっかりとなり、ドル円を押し上げる動きに。前日の米株の上昇を受けて、日経平均に加えアジア株も当初上昇の動きとなり、リスク選好の円安に。
その後、中国の経済指標、小売売上高、鉱工業生産、都市部の調査失業率などが軒並みかなりの弱さとなり中国株が軟調に。深セン総合が2.5%を超える下げとなるなど、かなりの売りが強まる中で、日経平均も上げ幅をほぼ打ち消す動きとなったが、ドル円は高値圏もみ合いが続いた。
ポンドドルでのドル買いなどもドル高円安に寄与。ポンドはNY市場夕方の合意なき離脱拒否可決で1.3380台まで上昇し、少し戻して1.3340近辺で東京朝を迎えていたが、その後も調整の動きが続き1.3240近辺までと朝から100ポイントの下げに。今日のEUへの離脱延期を求める採決が行われるが、こうした不透明感の続く展開が続く中で、ポンド買いにも慎重な姿勢が見られている。
【ロンドン市場】ポンド調整
英下院での延長採決を前にポンドは調整が優勢な展開に。
前日NY午後の合意なき離脱を回避する採決を受けてポンド買いが進んだ後を受けてのもの。
メイ首相は3度目の採決の可能性を示唆も
合意の可能性が低いとして、影響は限定的に。
ドル円は111円台後半でしっかり。
欧州株高で111円70銭台まで買いが入り、その後はもみ合いが続いた。
【NY市場】ドル円は一時111円80銭台
ドル円が一時111円80銭台を付けるなど堅調な地合いを維持した。
その後ももみ合いが続く展開で地合いの強さが印象的に。
米中首脳会談の延期報道などのドル売り材料への反応も鈍いものに。
EU離脱期限の延長要請が英議会で可決されたがポンドの調整の流れが継続し
売りが優勢な展開に。
【本日の見通し】日銀会合に注目
今週の英議会の一連のイベントは
ほぼ予想通りの
修正案否決、合意なき離脱の拒否を可決、延長要請を可決という流れ。
21日、22日のEUサミットで延長が認めれるかどうかが次のポイント。
その手前20日までの三度目の採決の可能性も、現状では合意の可能性が低そうで、実施自体が微妙なところに。
不安定な動きを続けたポンドは当面神経質な動きも、大きな流れにつながりにくそう。
ドル円は地合いの強さが印象的。
ブレグジットがらみの混乱でも円買いが進まず、米中首脳会談の延期などの報道への反応も鈍い。
流れは上方向で、112円台回復を意識する展開。
目先の材料は日銀会合結果発表。
現状維持見込みが濃厚も、声明や黒田総裁会見で今後の追加緩和示唆も。
その場合は円安が進むと期待される。
【本日の戦略】押し目買い
流れは上方向で、押し目を丁寧に拾いたい。
もっとも週末を前に無理は禁物。
112円台半ば手前がターゲット。
ストップはできれば111円割れ。
※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません