東京株式(大引け)=171円安、アジア株安など嫌気し終盤下げ幅拡大
28日の東京株式市場は、利益確定売りに押される展開となった。後場終盤になって日経平均は下げ幅を広げ2万1400円台を下回って引けた。
大引けの日経平均株価は前営業日比171円35銭安の2万1385円16銭と反落。東証1部の売買高概算は13億122万株、売買代金概算は2兆4480億7000万円。値上がり銘柄数は702、対して値下がり銘柄数は1337、変わらずは91銘柄だった。
きょうの東京市場は、リスク回避の流れとなり終盤は利食い急ぎの動きに日経平均は下げ足を強めた。前日の米国株市場でNYダウが続落したことや、取引開始後にドル・円相場が円高方向に振れたことなどが重荷となった。朝方発表の1月の国内鉱工業生産や前場取引時間中に発表された2月の中国製造業PMIなども低調で、買い手控えにつながった。米中貿易協議の先行きについてもひと頃の楽観ムードは後退、アジア株が総じて安くなり、3月期末を意識した機関投資家の持ち高整理の売りなども上値を押さえる要因に。ただ、下値では買い向かう動きも観測され、商いは後場になって厚みが加わった。全体売買代金は2兆4000億円台まで膨らんだ。業種別には電機セクターが安く、一方で水産やサービス業など内需のディフェンシブセクターが堅調だった。
個別では、任天堂<7974>が安く、ZOZO<3092>も大きく利食われた。トヨタ自動車<7203>が軟調、ファナック<6954>、キーエンス<6861>も下値を探った。前日まで3日連続ストップ高のエンビプロ・ホールディングス<5698>は一転してストップ安となり、ショーケース・ティービー<3909>も急反落となった。ラサ工業<4022>が大幅安、大東建託<1878>も値を崩した。リンクアンドモチベーション<2170>が安く、レオパレス21<8848>も値を下げた。
半面、リクルートホールディングス<6098>が堅調、三菱重工業<7011>もしっかり。ネクソン<3659>が大商いで上値を伸ばしたほか、サイボウズ<4776>は急伸。ライクキッズネクスト<6065>、東映<9605>も大幅高。セイコーホールディングス<8050>、マネーパートナーズグループ<8732>などが物色人気となり、リソー教育<4714>も買いを集めた。
出所:minkabuPRESS 株式情報
執筆者 : MINKABU PRESS
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