東京株式(大引け)=124円安、米株高も円高受け利益確定売り優勢に
28日の東京株式市場は買い手控えムードのなか、日経平均は軟調な展開を強いられた。前週末の米株高も目先為替が円高方向に振れたことが重荷となった。
大引けの日経平均株価は前週末比124円56銭安の2万649円00銭と反落。東証1部の売買高概算は10億6502万株、売買代金概算は1兆8765億2000万円。値上がり銘柄数は560、対して値下がり銘柄数は1498、変わらずは69銘柄だった。
きょうの東京市場は、寄り付きは売り買い交錯も、その後は売りに押される展開で日経平均は下値を探る展開に。前週末の米国株市場は主要指数がいずれも上昇、今週予定されるFOMCでFRBがハト派的な声明を出すとの思惑に加え、米中貿易協議進展への期待、さらに政府機関の一部閉鎖がいったん解除されたことなどが買い安心感につながった。しかし、東京市場は前週末に日経平均が先行して買い戻されていたことや、取引時間中に為替が円高方向に振れたことなどで戻り売りを誘発した。後場に入ると中国株をはじめアジア株市場が軟化して全体見送りムードを助長した。金融セクターが軟調に推移したほか、電力ガスなどのディフェンシブストックも利益確定の売りに安い。33業種で値上がりは電気機器の1業種のみ。全体売買代金は2兆円台を再び下回った。
個別では、任天堂<7974>が軟調、ソフトバンクグループ<9984>、トヨタ自動車<7203>も売りに押された。日本電産<6594>、村田製作所<6981>も冴えない。イーブックイニシアティブジャパン<3658>が急落、チェンジ<3962>も安い。幸楽苑ホールディングス<7554>が大幅安となったほか、ブレインパッド<3655>、荏原実業<6328>も安い。富士通ゼネラル<6755>の下げも目立った。
半面、キーエンス<6861>が買い優勢、SUMCO<3436>、信越化学工業<4063>が底堅い動きをみせた。低位株の新日本理化<4406>が商いを集め急騰、イントラスト<7191>、インソース<6200>、アジアパイルホールディングス<5288>なども値を飛ばした。ムゲンエステート<3299>、インターアクション<7725>なども物色人気に。オプトホールディング<2389>、セレス<3696>、ダイワボウホールディングス<3107>も高い。
出所:minkabuPRESS 株式情報
執筆者 : MINKABU PRESS
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