投資家が織り込んでいるユーロ圏の急速な利上げ見通しは後退する可能性=NY為替
きょうの為替市場はドル買いが強まる中、ユーロドルは売りが強まり、1.11ドル台前半に下落している。大きな節目の1.12ドルを下放れる展開を見せており、下値警戒感が高まっているようだ。一方、ユーロ円も下落。ドル円は上昇しているものの、それ以上にユーロ売りの圧力が強い。176円台半ばまで下落しており、年初来安値付近での推移が続いている。
投資家が織り込んでいるユーロ圏の急速な利上げ見通しは後退する可能性が高く、ユーロには一段の下押し圧力がかかりそうだとの指摘が出ている。ラガルドECB総裁は、イラン紛争に伴うインフレへの影響について、「慎重かつ段階的な対応」を検討していると述べていた。この発言は、政策金利を緩やかな引き締め水準まで引き上げる用意があると示唆してきた他のECB理事の見解とも一致している。
ECB自身の推計では、名目中立金利の上限は2.50%とされており、緩やかな引き締め水準は2.75%程度と考えられる。しかし、短期金融市場では、あと3回程度の利上げによって政策金利が3.25%に達するとの見方が織り込まれている。現在の原油価格やインフレ指標を踏まえると、これは実現可能性の低いリスクシナリオといえる。
EUR/USD 1.1122 EUR/JPY 176.59 EUR/GBP 0.8456
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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