EUと中国、ハイブリッド車巡り合意 域内への流入半減の可能性も
EUと中国は9日、ハイブリッド車を巡り合意に達したと発表した。中国からEUへのハイブリッド車輸出を大幅に削減する可能性があるという。ブルームバーグが伝えた。
EUのシェフチョビッチ欧州委員(通商担当)は北京で「中国からEUへのハイブリッド車とプラグインハイブリッド車の輸出を抑制することで共通認識に達した。これにより、中国からの輸出を半分以下に削減できる可能性が出てきた」と語った。
シェフチョビッチ委員は、中国の王文濤商務相と2日間に渡り通商協議を行った。協議は、対立が強まりつつあるEUと中国の貿易関係の改善に向け、進展を図ることが目的だった。両者間の主要な懸案となっているハイブリッド車の輸出に関する措置の具体的な内容は、まだ明らかになっていない。
シェフチョビッチ委員によると、EUと中国は自動車部品やオリーブ油、その他の食品などEU製品に対し、中国市場を開放することでも合意した。
テクノロジー製品の製造に不可欠なレアアースについても、中国側が輸出許可手続きを緩和する方向で取り組むという。
EUと中国の経済関係は難しい局面を迎えている。対中貿易赤字は1日当たり10億ユーロ超に上る。EUは中国に対し、補助金を受けて作られた低価格品が大量に欧州市場へ流入し、域内産業を圧迫する状況を止めるよう求めている。交渉で近く進展を示せなければ、EUは中国による域内市場へのアクセスを阻止できる新たな権限について協議する方針だ。
当面の焦点の一つが、急増する中国のハイブリッド車輸出だ。ハイブリッド車は、EUが2024年に中国製電気自動車(EV)に課した関税の対象外だった。EUは現在、中国製ハイブリッド車についても、一定の輸入枠を超えた分に関税を課すことで輸入を制限する措置を準備している。今週の協議でも、この問題が話し合われた。
欧州のハイブリッド車販売に占める中国製車の割合は、8月に約4分の1に達した。一方、中国製EVは関税の対象となったことで、輸入の伸びが鈍化している。
執筆者 : MINKABU PRESS
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