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【通貨別まとめと見通し】メキシコペソ円:FOMCでの「振り落とし」急落から、驚異のペソ買い需要でV字反転!一時9.34円台の年初来高値更新へ

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【通貨別まとめと見通し】メキシコペソ円:FOMCでの「振り落とし」急落から、驚異のペソ買い需要でV字反転!一時9.34円台の年初来高値更新へ

先週から今週(6月15日〜6月22日)のまとめ
先週から今週にかけてのメキシコペソ円は、他クロス円以上の驚異的な回復力とトレンドの強さを見せつける展開となった。週初15日(月)から16日(火)にかけて9.3335円まで順調に上値を伸ばしたものの、17日(水)深夜(日本時間18日未明)のFOMC(米連邦公開市場委員会)通過をきっかけに潮目が急変。蓄積されていたペソロングの利益確定売りが一気に噴出し、18日(木)早朝には一時9.2199円というディープな押し目(フラッシュクラッシュ的な急落)を形成した。

しかし、この大幅な調整は格好の「押し目買い好機」となり、相場は即座に猛烈なV字反転を開始。週末にかけて9.30円台を奪還すると、週明け22日(月)のNY時間には、高金利のキャリー需要を背景としたペソ買いが爆発し、前週の高値を一気に抜き去る9.3415円まで急騰。年初来高値を更新する非常に強いステージへと突入した。足元(23日火曜日現在)は、急ピッチな上昇に対する達成感からやや押し戻されているものの、9.30円の大台を巡るサポート転換(ロールリバーサル)の底固めを行っている。

詳細な値動きの振り返り
■ 堅調なキャリー買いとレンジ上限の推移(6月15日〜17日)
週明け15日(月)に9.2954円でスタートした相場は、日墨金利差を狙った本邦勢のロングに支えられ着実に上昇。16日(火)23:00台には一時9.3335円まで上値を拡張した。17日(水)も9.31〜9.32円台の高値圏を維持し、翌日未明に控えた米一大イベントを前に利益確定売りに押されつつも、崩れない足固めの展開が続いた。

■ FOMCショックによる急落と「振り落とし」の下値確認(6月18日〜19日)
18日(木)未明(4:00台)、FOMCの発表を契機にグローバルなポジション調整の波が直撃。ペソ円は数時間で9.30円台から一時9.2199円まで垂直飛び的な急落を見せた。この大押し目で短期の狼狽売りを完全に一掃(振り落とし)すると、その後は9.24〜9.25円台で売り渋り、19日(金)のNY時間にかけては9.3162円まで力強く反発。週末のクローズは9.3032円と、週間の下落分をほぼ帳消しにして引けた。

■ 週明けの年初来高値更新と足元のサポートテスト(6月22日〜23日現在)
週明け22日(月)の東京時間早朝には一時9.2937円まで押し戻されたものの、これが絶好の買い場となり、欧州・NY時間にかけて猛烈なペソ買い・円売りが再燃。22:00台には一時、大台を大きく超える9.3415円まで急騰し、年初来高値を鮮やかに塗り替えた。本日23日(火)午前現在、昨晩の急騰に対する反動や利益確定売りから9.2926円まで下押しする場面も見られたが、11:00時点では9.2975円近辺で推移。先週までの抵抗帯であった9.29〜9.30円の節目が、今度は強固な支持帯(ロールリバーサル)として機能するかの防衛戦を行っている。

ファンダメンタルズ分析
メキシコ側(圧倒的な高金利メリットと需給の強さ):
メキシコ中銀(Banxico)の政策金利水準の高さは依然として魅力的であり、為替市場における「最強のキャリートレード通貨」としての地位は揺らいでいない。FOMC通過時に一時的なリスクオフで9.2199円まで急落したものの、金利妙味から世界中の投資家が即座に買い戻しに動いたことが、22日の9.3415円への最高値更新を誘発した。

日本側(実質陰の金利差と介入警戒):
他クロス円同様、本邦当局による為替介入への口先警戒感は上値を抑える要因として機能している。しかし、「日墨の実質金利差の圧倒的な開き」というファンダメンタルズの地合いがある以上、円高への反転は一時的なポジション調整にとどまり、下がったところはすべて格好の押し目買い候補として旺盛に拾われている。

テクニカル分析
トレンド:
中長期の上昇トレンドは完全に「一級品」の強さを維持。18日の急落(9.2199円)で過熱していたロングのポジションが綺麗に掃除されたことで、上値が軽くなった。22日に9.3415円をつけたことで、日足・4時間足レベルの上昇チャンネルは一段と上方に拡張されており、直近の押し目(9.2926円)を起点に「押し目買い・戻り高値更新」の教科書的な美しいトレンドを形成している。

レジスタンス1: 9.3200 - 9.3230(23日未明高値圏であり、昨日の急騰後の中間レジスタンス。ここを抜ければ強気派が完全優勢)
レジスタンス2: 9.3415(22日に記録した年初来高値。今週の上限抵抗として最注目)
レジスタンス3: 9.3500(心理的節目であり、ここを安定的につければ次なる青天井ステージへ拡張)

サポート1: 9.2926 - 9.3000(22日早朝安値9.2937円、および23日直近安値9.2926円を結ぶ支持帯。心理的节目9.30円を挟んだ最前線の防衛線)
サポート2: 9.2500 - 9.2575(18日の調整安値圏および19日の揉み合い下限。調整が深まった場合の重要な下値目安)
サポート3: 9.2199(18日のFOMC後に記録した大押し目。中期上昇トレンドにおける絶対的な最終防衛線)

今後のポイント・見通し
今週の焦点は、年初来高値を更新した後に押し戻されている足元の「9.29〜9.30円の支持帯」を死守し、再び9.34円突破に向けた二番底を形成できるかである。

【メインシナリオ】9.30円関門のサポート転換成功による年初来高値の再テスト

足元の9.29円台前半での下値テストを耐え抜き、日墨金利差メリットを背景としたキャリー買いが再び優勢となる展開。9.30円の大台を完全にサポート(床)として味方につけ、再び22日高値の9.3415円を視野に上値を追う展開。週末にかけて9.35円方向へと買い進まれる可能性が高い。

想定レンジ: 9.2800 - 9.3600

根拠: 9.2199円からの驚異的なV字回復力、9.29円台での明確な下値の切り上がり、および圧倒的なスワップ金利目当ての買い需要の継続。

【対抗シナリオ】利益確定売り先行に伴う9.25円レンジへの再調整

9.34円台の戻り売り圧力と本邦介入への警戒感が上値を圧迫し、9.2900円のサポートを割り込んだ場合。先週のFOMC直後の揉み合いゾーンである9.2500円付近まで再度深めに押し戻され、下値の強固さを再確認するためのパワー蓄積期間(揉み合い)が長引く展開。

想定レンジ: 9.2400 - 9.3300

根拠: 短期的な急ピッチ上昇に対する警戒感、および月末・期末を控えた利益確定のペソ売り・円買い戻し。

総評
6月15日から22日にかけてのメキシコペソ円は、FOMCという巨大イベントによる「9.2199円への急落(振り落とし)」を経て、結果として9.3415円の年初来高値更新を達成するという、極めて理想的な強気チャートを完成させた。不透明感が一掃された市場において、メキシコペソの持つ「高金利」という磁力はクロス円随一の引き付け強さを見せつけている。

足元はテクニカルな押し目を形成しているが、先週の安値から明確に下値は切り上がっており(9.2199円 → 9.2926円)、調整は極めて健全。テクニカル的にも需給的にも、ペソ買い・円売りの地合いは揺らいでおらず、この9.30円近辺のハードルを土台に変えることができれば、次なる大台9.35円以上を見据えたエネルギー充填期間として、絶好の買い場を提供していると言える。

今週の主な予定
メキシコ
06/25 21:00 雇用統計 (5月) 予想 2.58% 前回 2.46% (失業率)
06/26 04:00 メキシコ中銀政策金利 (6月) 予想 6.5% 前回 6.5% (オーバーナイト・レート)
06/26 21:00 貿易収支 (5月) 予想 48.0億ドル 前回 45.2億ドル

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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