米10年債利回り低下 一時4%割れ 米経済指標で利下げ期待がさらに強まる=NY債券概況
米国債利回り(NY時間16:29)(日本時間05:29)
米2年債 3.537(-0.006)
米10年債 4.021(-0.025)
米30年債 4.654(-0.043)
期待インフレ率 2.361(+0.007)
※期待インフレ率は10年債で算出
きょうのNY債券市場で米10年債利回りは低下。一時4%を下回る場面も見られた。注目されていた8月の米消費者物価指数(CPI)が朝方発表になり、総合指数で前月比0.4%上昇と予想を上回る上昇を見せた。前日の生産者物価指数(PPI)とは違い、FRBの利下げ期待を後退させる内容ではあったものの、逆に市場は利下げ期待を強めた。
同時に発表になった米新規失業保険申請件数が予想以上に増加し、先週からの雇用への不安を正当化する内容となった。市場はむしろ、そちらのほうに敏感に反応していた模様。短期金融市場では年内3回の利下げを完全に織り込む動きが出ている。
この日は30年債入札が実施され、最高落札利回りと発行日前利回り(WI)が同水準となった。利回りは下げ幅を縮小する場面もあったものの、一時的な動きに留まっている。
イールドカーブのフラット化が続いており、2-10年債の利回り格差は+48(前営業日:+50)まで縮小。
*米30年債入札結果
最高落札利回り 4.651%(WI:4.651%)
応札倍率 2.38倍(前回:2.27倍)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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