米10年債利回り上昇 関税の不透明感が利回りを押し上げ=NY債券概況
米国債利回り(NY時間16:33)(日本時間05:33)
米2年債 3.643(+0.027)
米10年債 4.271(+0.043)
米30年債 4.970(+0.042)
期待インフレ率 2.417(+0.004)
※期待インフレ率は10年債で算出
きょうのNY債券市場、米10年債利回りは上昇。新たな関税の不透明感が利回りを押し上げている。米連邦控訴裁判所が金曜日に「トランプ大統領の包括的な対外関税の大半は違法」と判断したことが市場に再び不透明感を与えている。
アナリストは「もし裁判所の判決通りになった場合、米国が関税収入で得た数十億ドルを返還しなければならない可能性が懸念される。すでにひっ迫した財政状況をさらに悪化させるとの見方が利回りを押し上げている」と指摘していた。
2-10年債の利回り格差は+62(前営業日:+61)。イールドカーブのスティープ化が続いている。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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