小幅続伸、米国とイランの協議は行き詰まりか=NY原油概況
NY原油先物7月限(WTI)(終値)
1バレル=62.14(+0.17 +0.27%)
ニューヨーク原油の期近は小幅続伸。米国とイランの核開発協議にこう着感が見えることが相場を支えた。米国はイランに対して濃度に関わらずウランを濃縮してはならないと要求を突きつけている一方、イランはウラン濃縮を継続する構え。ルビオ米国務長官は、ウラン濃縮がイスラエルにとって脅威になると指摘した。アラグチ・イラン外相は米国との合意の有無には関係なくウラン濃縮を続けると発言している。一方、格付け会社ムーディーズが米国の格付けを引き下げたことは相場を圧迫した。週明けの米国債市場で売りは続かず、利回り上昇は抑制されたが、これまでのように債務依存の米景気拡大は不可能とみられている。
時間外取引で7月限は軟調。一時60.99ドルまで下げたが、通常取引開始を控えて下げ幅を消した。通常取引が始まると62.70ドルまで強含んだものの、上振れも続かず。売り買い交錯しつつ、小幅高で引けた。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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