東京株式(前引け)=反落、自動車や半導体関連などが売られる
27日前引けの日経平均株価は前営業日比353円26銭安の3万7674円03銭と反落。前場のプライム市場の売買高概算は8億7303万株、売買代金概算は2兆783億円。値上がり銘柄数は768、対して値下がり銘柄数は807、変わらずは61銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は、前日の米ハイテク株安を背景としたリスクオフの流れが波及した。また、トランプ米大統領が25%の自動車関税の導入を表明したことで、これを警戒して自動車セクターを中心に外需株への売り圧力が強い。前日の米国株市場でエヌビディア<NVDA>が急落したこともあり、半導体関連株への売りも目立つ。きょうは3月権利付き最終売買日ということもあって、配当権利取り狙いの買いや配当再投資の動きなどが全体指数に下支え効果をもたらしているもようだが、前引け時点で日経平均はフシ目の3万8000円台を再び大きく下回る状況を余儀なくされている。
個別ではアドバンテスト<6857>が商いを伴い急反落、フジクラ<5803>の下げがきつく、ディスコ<6146>も大きく下値を探った。トヨタ自動車<7203>、マツダ<7261>、三菱自動車工業<7211>など自動車株も軒並み安。武蔵精密工業<7220>が急落した。ソフトバンクグループ<9984>、キオクシアホールディングス<285A.T>などへの売りも目立つ。半面、売買代金トップに躍り出た川崎重工業<7012>が買い優勢、IHI<7013>も堅調。三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクがしっかりなほか、地銀株が異彩高となり、山梨中央銀行<8360>が値上がり率トップとなった。
出所:MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS
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