小幅続落、下値探りの後に切り返す=NY原油概況
NY原油先物4月限(WTI)(終値)
1バレル=68.26(-0.11 -0.16%)
ニューヨーク原油の2025年4月限は小幅続落。石油輸出国機構(OPEC)プラスが4月から協調減産の縮小を開始することや、関税戦争の拡大による景気悪化や需要下振れが警戒された。米国は中国に対する関税を10%上乗せしたほか、カナダやメキシコからの輸入品に対する25%の関税を発動した。中国やカナダは報復関税を発動させており、経済的な摩擦が強まっている。ただ、米国はカナダから輸入している日量400万バレル規模の原油にも10%の関税を発動させており、原油相場は安値から切り返した。米国の原油輸入に占めるカナダ産原油の割合は約60%。
時間外取引で4月限は下落し、通常取引序盤にかけては66.77ドルまで一段安となった。昨年11月以来の安値を更新。ただ、その後は買い戻しが優勢となり、下げをほぼ解消した。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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