ダウ平均600ドル超の上昇、引けにかけ上昇加速=米国株概況
ダウ平均600ドル超の上昇、引けにかけ上昇加速=米国株概況
きょうのNY株式市場でダウ平均、ナスダックとも大きく買われた。終値はダウ工業株30種平均が601.41ドル高の4万3840.91ドル、ナスダック総合指数が302.86高の1万8847.28、S&P500が92.93高の5954.50。
ダウ平均は寄り付きからプラス圏。その後プラス幅を広げた。一時上昇していた米債利回りが低下したことを受けて、株高の動きにつながった。30銘柄中26銘柄がプラス圏となっている。前日の株安の要因となっていたメキシコ、カナダへの3月4日の関税発動や、中国への関税率引き上げについて、メキシコが米国の求める対中関税強化の方針に前向きとの報道があり、状況が改善するとの期待が広がったことも株高につながっている。
決算が決して弱くはないものの、一部の期待ほど強くなかったことで、マイナス圏で始まったエヌビディアが反発。プラス圏反発後昼頃にマイナス圏に落ち込む場面も、引けにかけて買いが強まり、高値圏で引けることで全体を支えた。
金融大手ゴールドマンサックスが大幅高で上昇寄与度トップ。同業のJPモルガンチェースも2%以上上昇。クレジットカードのビザ、アメックスも上昇寄与度上位と金融及び関連株の買いが目立った。塗料会社シャーイン・ウィリアムズもしっかり。最大の下落率でもナイキの0.74%にとどまっており、全体にしっかり。
ナスダックは寄り付きがマイナス圏も、その後上昇。引けにかけて米債利回り低下もあって上昇が一気に加速し、上昇率ではダウ平均を上回った。
新興ハイテク株は上述のエヌビディア以外でもEV車大手テスラが3.91%高、アップル、アマゾン、メタ、アルファベットなども1%を超える上昇となった。
その他個別株では決算で四半期の業績と来年の見通しが失望を誘った精神科クリニックチェーンのアカディアヘルスが25%超の下げとなった。
再生可能エネルギーのアレイ・テクノロジーズは来年の売上高見通しが市場の失望を誘い20%弱の下げとなっている。
語学学習のデュオリンゴはAI主導で新規会員獲得の方針がコスト高になるとの見方で17%弱の下げ。
アカディア・ヘルスケア<ACHC> 29.98(-10.28 -25.53%)
アレイ・テクノロジーズ<ARRY> 5.28(-1.27 -19.39%)
デュオリンゴ<duol> 312.07(-63.71 -16.95%)
アップル<AAPL> 241.84(+4.54 +1.91%)
マイクロソフト<MSFT> 396.99(+4.46 +1.14%)
アマゾン<AMZN> 212.28(+3.54 +1.70%)
アルファベットC<GOOG> 172.22(+2.01 +1.18%)
テスラ<TSLA> 292.98(+11.03 +3.91%)
メタ・プラットフォームズ<META> 668.20(+9.96 +1.51%)
エヌビディア<NVDA> 124.92(+4.77 +3.97%)
ビザ<V> 362.71(+6.97 +1.96%)
ゴールドマン<GS> 622.29(+17.29 +2.84%)
アメックス<AXP> 300.96(+6.76 +2.30%)
JPモルガン<JPM> 264.65(+5.60 +2.16%)
MINKABU PRESS
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執筆者 : MINKABU PRESS
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