小幅続落、ウクライナ停戦期待が重しも売りは後退=NY原油概況
NY原油先物3月限(WTI)(終値)
1バレル=71.29(-0.08 -0.11%)
ニューヨーク原油の2025年3月限は小幅続落。ロシアとウクライナの停戦期待が相場を引き続き圧迫した。対ロシア制裁が解除されるなら、供給は正常化する見通し。ただ、トランプ米大統領のロシア・ウクライナ担当特使のキース・ケロッグ氏によると、ロシアがウクライナ戦争を終わらせないならば、バイデン前政権が政権交代間際に導入したロシアの石油生産と輸出を標的とした最新の制裁が強化される可能性があるという。
トランプ米大統領は米国からの輸入品に関税を課している全ての国に対する相互関税を課す措置に署名したが、即時発効することはなく、米通商代表部(USTR)や米商務長官が個別に対応すると発表されたことが相場を支えた。発動に向けて貿易相手国と協議する期間が数週間あるとみられており、一方的に関税を発動しなかったことが警戒感を和らげている。
時間外取引で3月限は70.22ドルまで下落。ただ、通常取引開始後は買い戻しが優勢となり、下げ幅を縮小して引けた。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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