【本日の見通し】米CPIを受けたドル高を警戒
【本日の見通し】米CPIを受けたドル高を警戒
注目された米CPIは予想を超える強さを見せた。これを受けて米国の追加利下げ期待が先送りされており、CPI前は過半数を超えていた6月までの利下げ見通しは33%まで低下。ほぼ100%織り込んでいた9月も40%以上が据え置きを見込み、年内据え置き見通しも28%まで上昇している。
こうした動きがドル高につながり、ドル円は153円台から154円80銭まで上昇。その後も154円台推移とドル高推移となっている。利下げ期待の大きな後退は今後も大きな材料となりそう。
ドル円は一気の上昇の反動もあって154円台後半での売りを警戒も、下がると買いが出る流れと見られる。12月からの伸び鈍化が見込まれている今日の生産者物価指数(PPI)がCPI同様に強く出るようだとドル高に弾みがつく可能性がある点にも注意。
ユーロドルは米CPI後のドル高に1.0310台を付けたが、その後反発し1.0430台を付けるなど発表前の水準を超えての上昇を見せており、底堅さが印象的となっている。今日も下がると買いが出る展開が続きそう。
ユーロ円はドル円の上昇に加え、対ドルでのユーロ買いもあって161円に迫ったが、160.97までと大台を付けきれず調整が入っている。161円手前はまだ売りが出そう。
MINKABUPRESS 山岡
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執筆者 : MINKABU PRESS
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