アジア株 上海株は大幅高、ETFへの資金流入急増 10日の対米報復関税発動に備えて下支えか
アジア株 上海株は大幅高、ETFへの資金流入急増 10日の対米報復関税発動に備えて下支えか
東京時間14:02現在
香港ハンセン指数 21147.25(+255.63 +1.22%)
中国上海総合指数 3314.29(+43.63 +1.33%)
台湾加権指数 23431.44(+114.84 +0.49%)
韓国総合株価指数 2522.83(-13.92 -0.55%)
豪ASX200指数 8513.40(-7.31 -0.09%)
インドSENSEX30種 78039.00(-19.16 -0.02%)
アジア株は高安まちまち。米中貿易摩擦にもかかわらず中国株と香港株は大幅続伸。台湾や豪州は小動き、週末を前に積極的な売買は手控えられている。
上海株は1月2日以来の高値。DeepSeek出現を受けロボットやAI関連などハイテク株が大幅高となっているほか、不動産や消費財、生活必需品、医療品、金融、エネルギー、公益なども総じて上昇している。中国株高を受け香港株も上げ幅を拡大、11月8日以来の高値をつけている。不動産や消費者サービス、医療品、自動車など幅広い銘柄が上昇。取引序盤に下落していたレノボやシャオミ、美団、アリババなどハイテク関連も買い戻されている。
中国で今年すでに31の中国株ETFが上場することが決定。ファンドがETFを通じて積極的に中国市場に参加しており資金流入額はすでに合計340億元に達しているという。今年の流入額は6500億元を超える可能性があると上海証券報が報じている。DeepSeek出現によりロボットやAI関連が人気だという。政府系ファンドが好むETFはきょうも大幅上昇し、昨年末以来の高水準。10日の中国対米報復関税発動に備え政府系ファンドが中国株の下支えに動いているもよう。裏を返せば報復関税は必至で米中貿易摩擦は激化するということだろうか。
中国では10日の関税発動を前に9日に1月の消費者物価指数と生産者物価指数が発表される。
執筆者 : MINKABU PRESS
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