反発、米国の関税発動で一時急伸も上げは失速=NY原油概況
NY原油先物3月限(WTI)(終値)
1バレル=73.16(+0.63 +0.87%)
ニューヨーク原油の2025年3月限は反発。米国がカナダからの輸入品について、25%の関税賦課を開始したことが相場を押し上げた。カナダは米国にとって主要な原油供給元で、原油については10%の関税が賦課される。ただ、カナダと同様に米国へ原油を供給するメキシコについては、土壇場で関税賦課を1ヶ月先送りすることで合意しており、メキシコへの追加関税は見送られるとの観測が高まったことは上値を抑えた。トランプ米政権によるカナダへの関税賦課が一時的であるとみられていることも圧迫要因。
時間外取引で3月限は75.18ドルまで急伸した後、高値から伸び悩みはしたものの、堅調に推移した。通常取引開始後は急速に上げ幅を消し、マイナス転換すると72.05ドルまで下落したが、プラス圏に浮上して引けた。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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