東京株式(大引け)=269円安、半導体関連安く3万9000円台割れ
17日の東京株式市場は、朝方は買いが優勢となり日経平均株価が反発してスタートしたが、その後は値を消した。後場も下げ渋る場面はあったが、結局この日の安値で取引を終えている。
大引けの日経平均株価は前営業日比269円11銭安の3万8911円19銭と続落。プライム市場の売買高概算は16億3220万株、売買代金概算は3兆7538億円。値上がり銘柄数は559、対して値下がり銘柄数は1026、変わらずは59銘柄だった。
きょうの東京市場は、前日の米株高を受けリスク選好ムードのなかで取引が始まり、日経平均は3万9000円台前半で強調展開をみせたが、ほどなくして値を消す格好となった。前日の米国株市場では金融大手の好決算を背景に銀行株や景気敏感株を中心に買い戻す動きが優勢で、NYダウは2日ぶりに最高値を更新。この流れを東京市場も引き継ぐかに見えた。しかし、買い一巡後に半導体セクターの上値の重さが確認されたことで、全体相場は総じて見送られる地合いに変わった。午後に発表されたTSMC<TSM>の決算は想定以上に好調な内容だったが、半導体関連株をはじめいったん下げ渋ったものの相場の流れを変えることはできなかった。売買代金は3兆7000億円台と前日の水準を下回った。10月第2週以降は、売買代金が4兆円を上回った日はわずかに2回だけとなっている。
個別では、売買代金首位のレーザーテック<6920>が引き続き軟調なほか、ディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>、KOKUSAI ELECTRIC<6525>、TOWA<6315>など半導体製造装置関連株への売りが目立った。フジクラ<5803>は値下がり率でトップとなった。キーエンス<6861>が売られ、ファーストリテイリング<9983>も軟調。SHIFT<3697>も安い。MonotaRO<3064>が下落、バンダイナムコホールディングス<7832>も安い。
半面、三菱重工業<7011>、IHI<7013>など防衛関連の一角が頑強。ソフトバンクグループ<9984>も買いが優勢、日立製作所<6501>も上昇した。トヨタ自動車<7203>も底堅さを発揮、東京電力ホールディングス<9501>をはじめ電力株が一斉高に買われ、そのなか九州電力<9508>の上げが目立つ。このほかダイレクトマーケティングミックス<7354>が大幅高、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>も値を飛ばした。
出所:MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
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