ドル円、148円台後半 全体的に様子見ムード=NY為替序盤
きょうの為替市場は再びドル買いが優勢となる中、ドル円も反発し、148円台後半での推移となっている。ただ、全体的には様子見のムードが強い状況。先週の米雇用統計を受けた上昇から149円台に一旦乗せたものの150円を試すことなく、次のアクションを待っている。
米雇用統計後の情勢に変化はなく、11月FOMCでの大幅利下げ期待は完全に消滅。0.25%ポイントの通常利下げが有力視されているが、据え置きの可能性も脳裏の片隅に浮上している状況。短期金融市場では0.25%の利下げ確率が87%、据え置きが13%となっている。
また、中東情勢が依然として緊迫化しており、イスラエルがイランにいつ報復措置を実施するのか、どの程度の報復なのかを気にしながら、市場は地政学リスクのストレスを感じている状況。
目先は明日の米消費者物価指数(CPI)に市場は注目している。ただ、予想を大幅に下回る数値でもない限り、ドルに与える影響は限定的との見方も出ている。インフレは引き続き緩やかに低下しているが、今回の9月のデータが異常に低い数値を示す可能性は低く、ドルのイメージに変化が出る可能性は低いと見られているようだ。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。
9日(水)
現行付近にはなし
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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