【本日の見通し】ドル安円高基調継続へ
【本日の見通し】ドル安円高基調継続へ
ドル円は先週末のジャクソンホール会議でのパウエル議長講演を受けてドル売りが優勢となった。議長は23日に行われた基調講演で政策調整の「時は来た」、その方向性は明確など、利下げに向けた強い姿勢を示した。利下げの規模、ペースについては従来通りデータや見通しの変化次第という姿勢を示している。
9月の利下げ自体は元々完全に織り込まれており、0.5%利下げ見通しが少し増えたとはいえ、大勢は0.25%と言いう状況にも変化はない。11月までの利下げについて、11月に0.5%(もしくは9月にさきに0.5%夜連続0.5%)という見通しが60%を超えてきており、0.25%2回の見通しが36%ほどとなっている。こちらも少し高まっているが、大きな変化というわけではない。ただ、議長の積極姿勢を受けて来年以降も含めて利下げ継続への期待が広がっている。雇用を重視する姿勢を議長が示す中で、先週水曜日の2024年3月までの雇用者数81.8万人下方修正の報道も、かなり大きな材料となる。当面はドル安円高方向を意識する展開か。
ドル円は143円台前半を意識する展開。今日は目立った材料がないだけにどこまで勢いが出るかは微妙であるが、144円台後半で売りが出てくるようだと、下方向の勢いが出そう。
ユーロドルは議長発言を受けて1.1100台から1.1201を付けた、1.12超えの買いには少し慎重も、上を意識する展開。
先週末はドル主導の展開であったがドル円の動きが大きくクロス円は売りが出た。今日も上値の重い展開が見込まれる。ユーロ円は161円割れを意識。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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