【本日の見通し】米雇用統計にらむ、ドル安方向にややリスクか
【本日の見通し】米雇用統計にらむ、ドル安方向にややリスクか
昨日は148円台を付けた後、いったん150円台後半まで上昇したが、米ISM製造業景気指数の弱い結果にドル売りが強まった。ISM製造業は小幅改善見通しに反して悪化、昨年11月以来の低水準となった。特に雇用が5.9ポイントの大幅な悪化、新規受注、生産も弱く、厳しい状況が見られた。
こうした状況を受けて今日の市場はやや上値の重い展開が見込まれる。注目される21時半の米雇用統計は非農業部門雇用者数が前回から伸びが鈍化する見込み。関連指標である米ISM製造業景気指数の弱さもあり、予想以上に弱めに出る可能性はそれなりにある。前回の米雇用統計では小売りや運輸・倉庫さらには外食産業といった景気に敏感で雇用の流動性の高い項目が弱めに出ていた。
ドル円は148円を割り込むとドル安円高の流れが強まる。
中東情勢緊迫化によるリスク警戒の円買いなども意識されるところで、リスクは下方向とみている。
クロス円は基本的にドル円に準じた動きか。ユーロ円は161円を割り込んできており、雇用統計前に一度下を試す勢い。戻りの鈍さもあり、下方向の警戒感が強い。
ユーロドルは落ち着いた動きながら徐々に上値が重くなってきた印象。1.0830/35が重くなると、もう一段の下げとなりそう。
MINKABU PRESS 山岡和雅
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執筆者 : MINKABU PRESS
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