東京株式(大引け)=971円安、半導体関連株中心にリスク回避の売り噴出
18日の東京株式市場は主力株中心に売りがかさみ、日経平均株価は1000円近い急落となり、4万円大台攻防の様相をみせた。
大引けの日経平均株価は前営業日比971円34銭安の4万126円35銭と大幅続落。プライム市場の売買高概算は17億6450万株、売買代金概算は4兆6658億円。値上がり銘柄数は467、対して値下がり銘柄数は1136、変わらずは43銘柄だった。
きょうの東京市場はリスク回避ムードが強まり、日経平均株価は大きく下値を試す展開となった。前日の米国株市場ではNYダウが6日続伸し、連日で最高値を更新したが、半導体セクターへの売り圧力が強く、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は急反落、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は6.8%安と暴落した。バイデン米政権による半導体対中規制強化の思惑や、トランプ前大統領の台湾有事に対する後ろ向きな発言が嫌気されている。これを受けて、きょうの東京市場も大きく売り優勢に傾き、特に半導体関連主力株の下げが顕著だった。外国為替市場では日米金利差縮小思惑から、一時1ドル=155円台まで急速にドル安・円高が進んだことも、ハイテクや自動車など輸出セクター中心に買い手控え感を助長した。
個別では、売買代金首位の東京エレクトロン<8035>、2位のディスコ<6146>、3位のレーザーテック<6920>と半導体主力株が揃って大幅安となった。ソフトバンクグループ<9984>が大きく下値を切り下げ、トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株も安い。川崎重工業<7012>が大きく利食われ、ソニーグループ<6758>も値を下げた。ヤマシンフィルタ<6240>、恵和<4251>が急落、A&Dホロンホールディングス<7745>、ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>なども大幅安。古野電気<6814>も下落した。
半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが底堅さを発揮。北海道電力<9509>が買い優勢。KDDI<9433>もしっかり。ニトリホールディングス<9843>が買いを集めた。アンビスホールディングス<7071>、タキロンシーアイ<4215>が大幅高、サイゼリヤ<7581>、ニチレイ<2871>、山崎製パン<2212>など水産・食品株に値を飛ばすものが目立った。
出所:MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
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