東京株式(大引け)=506円高、米株高と円安を追い風に上昇加速
3日の東京株式市場はリスクオンの地合いが加速、日経平均は一時600円を超える上昇で4万円トビ台後半まで水準を切り上げる場面があった。
大引けの日経平均株価は前営業日比506円07銭高の4万580円76銭と大幅高で4日続伸。プライム市場の売買高概算は16億9035万株、売買代金概算は4兆3443億円。値上がり銘柄数は980、対して値下がり銘柄数は616、変わらずは49銘柄だった。
きょうの東京市場は前日の米株高を受けリスク選好ムードが一段と強まり、日経平均株価は続急伸。取引終盤に4万700円近くまで駆け上がる場面があった。大引けも500円あまりの上昇をみせ4万500円台で着地、直近4営業日で1200円以上も水準を切り上げている。前日の米国株市場では米長期金利の低下を背景にハイテク株中心に買いが続き、ナスダック総合株価指数が最高値を連日更新したほか、S&P500指数も最高値をつけた。また、外国為替市場では円売りの動きが強まり、1ドル=161円台後半の円安となった。米株高と円安を背景に海外投資家の買いがハイテクセクターに流入し、全体相場を押し上げる格好に。今週末に6月の米雇用統計発表を控え、前場は持ち高調整の売りで伸び悩む場面もあったが、後場に入ると買い直される展開。TOPIXの方はやや動きが鈍く最高値更新はならなかった。
個別では、売買代金トップとなった三菱重工業<7011>が8連騰で連日の上場来高値。ディスコ<6146>も商いを膨らませ大幅高、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>が値を上げ、ソフトバンクグループ<9984>も堅調だった。キーエンス<6861>が上値を伸ばし、村田製作所<6981>も買われた。霞ヶ関キャピタル<3498>はストップ高となり、日本冶金工業<5480>が急騰。このほか太陽誘電<6976>が値を飛ばし、オプトラン<6235>、ビジョナル<4194>なども高い。
半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、トヨタ自動車<7203>が冴えず、日立製作所<6501>も売りに押された。東京海上ホールディングス<8766>が軟調、NTTデータグループ<9613>も下落した。ニデック<6594>も安い。日本金銭機械<6418>が大幅安となり、松屋<8237>の下げも目立った。ギフトホールディングス<9279>、双葉電子工業<6986>なども下値を試す展開に。
出所:MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
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