東京株式(大引け)=49円安、日銀の引き締め政策警戒し買い手控え
13日の東京株式市場は強弱観対立のなか、日経平均が前週末終値近辺で方向感なく上下にもみ合う展開となった。一時プラス圏に浮上する場面もあったが、その後軟化し結局安く引けている。
大引けの日経平均株価は前営業日比49円65銭安の3万8179円46銭と反落。プライム市場の売買高概算は19億7474万株、売買代金概算は4兆6093億円。値上がり銘柄数は808、対して値下がり銘柄数は807、変わらずは36銘柄だった。
きょうの東京市場は方向感の定まらない展開だったが、日経平均の下値では押し目買いが入る一方、上値では戻り売りに頭を押さえられ狭いゾーンでのもみ合いを強いられた。前週末の欧米株市場が総じて強い動きを示し、欧州では独、仏、英など主要国の株価が揃って史上最高値を更新したほか、米国でもNYダウが8連騰と気を吐き史上最高値を視界に捉えた。しかし、東京市場ではこうした強気優勢の地合いが波及しなかった。日経平均は、前引けは小高く引けたものの後場は再び軟化。日銀がこれまでの大規模緩和策を終了し引き締め策に転じることへの警戒感が買いを手控えさせた。決算を発表した半導体関連の一角が売られたほか、不動産や建設株に大きく値を下げる銘柄が目立った。ただ、小型株の物色意欲は活発で、値上がり銘柄数と値下がり銘柄数はいずれも800あまりでほぼ同数となっている。
個別では、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>はいずれも売りに押される展開となったほか、トヨタ自動車<7203>が冴えず、東京電力ホールディングス<9501>も値を下げた。三井不動産<8801>も大きく売られた。KOKUSAI ELECTRIC<6525>が安く、SUBARU<7270>も下落した。ミツバ<7280>、パイオラックス<5988>、JCRファーマ<4552>がいずれもストップ安に売り込まれ、クオールホールディングス<3034>、ディア・ライフ<3245>も急落した。
半面、ディスコ<6146>が買われ、TOWA<6315>は急騰を演じた。ソシオネクスト<6526>も高い。三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが頑強、ソフトバンクグループ<9984>も上昇した。任天堂<7974>が堅調、資生堂<4911>も上値を追った。宮越ホールディングス<6620>、ユニプレス<5949>、ノーリツ鋼機<7744>、長野計器<7715>、アシックス<7936>、日本トランスシティ<9310>、メイコー<6787>、東京計器<7721>、日新<9066>、メック<4971>、セントラル硝子<4044>、三井松島ホールディングス<1518>などが軒並みストップ高に買われた。
出所:MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
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