FOMC、反応は限定的との見方も 市場の織り込みに満足
明日のFOMCを結果発表を前に、為替市場はドル買いの動きが見られ、米株式市場は売りが強まっている。本日が月末ということもあり、その要因も加わっている可能性もありそうだ。
明日は金利据え置きが確実視されているが、政策決定後のFRBの主なメッセージは「次の行動は恐らく利下げだが、政策変更にはさらに時間が必要で、インフレについてより明確な見通しを持つまで様子見モードにあるということだろう」との見方も出ている。
また、バランスシート縮小も具体的に打ち出す可能性が高いという。FRBは米国債の償還分の再投資を停止することで量的引締め(QT)を実施している。その上限を現在、月間600億ドルとしているが、それを月間300億ドルに引き下げることで、QTを減速させると予想しているという。
ただ、市場の反応は限定的になる可能性が高いとも指摘している。FRBは現在の利下げ期待に満足しており、市場を出し抜くのも難しいと考えているという。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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