マイクロソフトの勢いはまだ終わらない=米国株個別
(NY時間12:37)(日本時間02:37)
マイクロソフト<MSFT> 371.88(-0.77 -0.21%)
今年は人工知能(AI)を巡る熱狂の中で、マイクロソフト<MSFT>の株価は上昇したが、その勢いはまだ終わらないとの指摘がアナリストから出ている。同社のユニークなAIにおけるポジションは2024年の大型株のトップピックだという。
同社株は今年に入って55%上昇し、11月には史上最高値を記録した。主な原動力はオープンAIへの出資などAIへの取り組みだ。クラウド・コンピューティングといった他の高成長分野での市場シェア獲得や、利下げ期待がITセクター全体を押し上げるというマクロ的背景の改善も後押しした。
同アナリストの2024年の銘柄選びの戦略は、強力なビジネスモデルと新たな収益が見込める資産を持つ企業だという。同社が提供するクラウドとAIはこのテーゼにぴったりだと指摘している。同社は2024年に記録的な設備投資を行い、業界全体の収益を押し上げると予想している。「最強の価格決定力を持つ同社は投資に対して最高のリターンを生み出すはずだ」とも付け加えた。
AIは同社の価値の大部分を占めており、特にオープンAIとの提携が重要だという。しかし、同アナリストと同社との面談では、生成AIによる収益の押し上げはまだ先だと同社は考えているという。
また、クラウド・コンピューティング事業もAIブームの前には注目されていた高成長分野だが、2024年に再成長すると見ているという。同社のアジュール製品への需要は旺盛で、同社はアマゾンのAWSに対抗して市場シェアを拡大し続けるはずだとしている。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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