東京株式(大引け)=211円安、日銀決定会合を警戒も後場下げ渋る
18日の東京株式市場は朝方から終始売り優勢の地合いで、日経平均株価は一時400円超の下落をみせる場面もあった。ただ、売り一巡後は下げ渋った。
大引けの日経平均株価は前営業日比211円57銭安の3万2758円98銭と反落。プライム市場の売買高概算は15億7310万株、売買代金概算は3兆6258億円。値上がり銘柄数は437、対して値下がり銘柄数は1179、変わらずは45銘柄だった。
きょうの東京市場はリスク回避目的の売りがかさむ展開で、前場は日経平均が430円ほど下落し3万2500円台まで水準を切り下げる場面があった。前週末の米国株市場ではNYダウが7連騰で史上最高値更新を続けたが、東京市場はこれを引き継ぐことができず、あすの日銀の金融政策決定会合の結果を見極めたいとの思惑から、保有株のポジションを低める動きが優勢だった。ただ、後場は幅広い銘柄に買い戻される動きが観測され、日経平均は下げ渋っている。外国為替市場で円高が一服したことや、米株価指数先物が堅調な値動きを示し、市場センチメントが改善した。値下がり銘柄数は全体の7割を占めたが、前場段階では9割近い銘柄が値を下げる全面安商状であったことを考慮すると、後場は押し目買い意欲が活発だったことを物語る。
個別では、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが軟調、東京電力ホールディングス<9501>も下げが続いている。三菱商事<8058>が売りに押され、ファーストリテイリング<9983>、リクルートホールディングス<6098>なども値を下げた。ソニーグループ<6758>も見送られた。セルソース<4880>が急落、宮越ホールディングス<6620>も大幅安。エニグモ<3665>、インフォマート<2492>、大真空<6962>などの下げも目を引いた。
半面、レーザーテック<6920>が活況高で切り返したほか、川崎汽船<9107>、商船三井<9104>など海運株の上昇が目立つ。トヨタ自動車<7203>がしっかり、デンソー<6902>も買いが優勢だった。日本郵政<6178>も堅調。巴工業<6309>、エイチ・アイ・エス<9603>が値を飛ばし、イーレックス<9517>も物色人気。Link-U<4446>、ギフトホールディングス<9279>はいずれも10%を超える急伸をみせた。
出所:MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
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