【今週の注目材料】前回は予想を下回りドル売りのきっかけ=米ISM製造業景気指数
【今週の注目材料】前回は予想を下回りドル売りのきっかけ=米ISM製造業景気指数
12月1日に11月の米供給管理協会(ISM)製造業景気指数が発表されます。前回10月分は市場予想が9月から横ばいの49.0となっていましたが、46.7と悪化しました。3カ月ぶりの低い水準となっています。
米国の製造業が長期の低迷から脱し、好悪判断の節目となる50超えに向けた動きが強まるのではとの期待が見られましたが、その期待に反した弱い結果となり、米景気鈍化への警戒感を誘いました。
前回10月分の発表日(11月1日)の前日である10月31日に、ドル円は昨年秋以来の高値151円70銭台を付けました。その後も高値圏での推移となって151円台後半でISM製造業の発表を迎え、その弱い結果をきっかけとした米債利回りの低下などに150円台までドル安円高となりました。二日後の米雇用統計も弱く出たことで3日に149円20銭前後を付けています。
前回の内訳を確認すると、目立ったのが9月から3.7ポイント下がった新規受注と、4.4ポイント下がった雇用です。とくに雇用は好悪判断の境となる50を超えていた9月(51.2)から46.8まで低下しています。
ただ、こうした前回の弱い結果は労使交渉が難航していた自動車業界の影響があるのではとの見方があります。全米自動車労組(UAW)と米大手自動車メーカー3社(ビッグスリー)との労働協約合意を受けて、今回はどこまで状況が改善されるかが注目されます。
今回の予想は47.7と前回から若干の改善見込みとなっています。
23日に発表された11月のユーロ圏及びドイツの製造業PMIは10月分及び市場予想値を上回りました。節目の50を下回った水準であり、決して強い結果ではありませんが、好印象を与えています。
一方で24日に発表された11月の米製造業PMIは市場予想よりも弱い結果となり、前回回復した節目の50も再び下回りました。米ISM製造業が米PMI同様に弱めの結果となった場合、米債利回りの低下などを伴ってドル売りにつながる可能性があります。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。