パロアルトが決算受け下落 ビリングが予想下回る 顧客への支払い期間短縮が影響=米国株個別
(NY時間09:57)
パロアルト<PANW> 242.81(-13.37 -5.22%)
サイバーセキュリティのパロアルト・ネットワークス<PANW>が下落。前日引け後に8-10月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益は予想を上回ったものの、ビリング(未収請求を考慮した売上高)が予想を下回った。また、ガイダンスでも通期のビリングの見通しを下方修正したほか、第2四半期のビリングは予想を下回る見通しを示していた。
アナリストは、今回の決算は全体的に堅調と見ているが、顧客への支払い期間の短縮が影響したと、失敗を指摘している。同社のゴレチャCFOは「ビリングが期待外れだったのはお金のコストによるものだ」と指摘。また、アローラCEOは「顧客がこのトピックに大きな関心を寄せていることは、新たな常態になりつつある」と述べていた。
(8-10月・第1四半期)
・1株利益(調整後):1.38ドル(予想:1.16ドル)
・売上高:18.8億ドル(予想:18.4億ドル)
・ビリング:20.2億ドル(予想:20.8億ドル)
・残存履行義務:104億ドル(予想:106億ドル)
(11-1月・第2四半期見通し)
・1株利益(調整後):1.29~1.31ドル
・売上高:19.6~19.9億ドル(予想:19.7億ドル)
・ビリング:23.4~23.9億ドル(予想:24.3億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):5.40~5.53ドル
・売上高:81.5~82.0億ドル(予想:81.8億ドル)
・ビリング:107~108億ドル(従来:109~110億ドル)(予想:109.6億ドル)
【企業概要】
企業・サービスプロバイダー・政府機関向けに、顧客企業のユーザー・ネットワーク・クラウド等を保護する包括的なサイバーセキュリティサービスを提供する。次世代ファイアウォールによるネットワークセキュリティ、包括的クラウドセキュリティのPrisma Cloudなど、ゼロトラストソリューションを手掛ける。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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