東京株式(大引け)=110円高、円安追い風に続伸も上値は重い展開
14日の東京株式市場は終始買い優勢の地合いで日経平均株価は続伸した。ただ、取引終盤は手仕舞い売りで上げ幅を縮小した。
大引けの日経平均株価は前営業日比110円82銭高の3万2695円93銭と続伸。プライム市場の売買高概算は14億2575万株、売買代金概算は3兆5448億円。値上がり銘柄数は782、対して値下がり銘柄数は821、変わらずは56銘柄だった。
きょうの東京市場は朝方からリスク選好の地合いで日経平均は一時250円あまりの上昇で3万2800円台まで水準を切り上げる場面もあった。前日の米国株市場ではNYダウが上値指向を続けたほか、外国為替市場では1ドル=151円台後半まで円安が進み、これを背景に市場のセンチメントが強気に傾いた。特に半導体関連株への買いが目立ち日経平均を押し上げる形に。ただ、日経平均3万2800円台では戻り売り圧力も強く、日本時間今晩に10月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えており、この内容を見極めたいとの思惑も手伝って買い一巡後は持ち高調整の売りが上値を押さえる格好となった。なお、個別株は値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を上回っている。全体売買代金は3兆5000億円台で10月27日以来の低い水準にとどまった。
個別では、きょうも群を抜く売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が上昇したほか、東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>などの半導体製造装置関連が軒並み値を上げた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが高く、資生堂<4911>も買いが優勢だった。ベネッセホールディングス<9783>も上昇した。日本マイクロニクス<6871>、タツモ<6266>がストップ高に買われ、ワイエイシイホールディングス<6298>も大幅高となるなど半導体中小型株の物色人気が際立った。
半面、ソフトバンクグループ<9984>が軟調、メルカリ<4385>も値を下げた。ヤクルト本社<2267>が下落、ダイキン工業<6367>も冴えない。味の素<2802>も売りに押された。メドピア<6095>が急落、LIFULL<2120>、オプトラン<6235>なども大幅安。円谷フィールズホールディングス<2767>、博報堂DYホールディングス<2433>なども安い。
出所:MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
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